原点回帰のホンダ新型「ステップワゴン」は従来型オーナーも納得の出来映え! それでも気になるポイントとは?
ステップワゴン好きの目に新型はどう映る?
3代目ステップワゴンのオーナーであるTさん(40代・男性)に、新型ステップワゴンの感想を聞いてみました。
もともとは2代目までのスクエアなデザインが好きだったものの、両側スライドドアの利便性に惹かれて3代目を購入したというTさん。新型ステップワゴンはまさにこの条件を満たしていることもあり、かなり気になっているそうです。
「新型ステップワゴンは初代や2代目の面影を感じさせるスクエアなラインですね。かつて販売されていた軽ハイトワゴンの『That’s(ザッツ)』にも似ているような印象を受けました。
しかもボディの下回りにボリュームがあって、キャビンの広さだけを強調したミニバン感が薄いのも良いです。
現在はスパーダのほうが人気みたいですが、これならシンプルな『エアー』のほうが格好良いと思いました」
まだスペック自体は公表されていませんが、3ナンバーボディになったとしても全体のフォルムのバランスはかなり良さそうです。
フロントバンパーの形状や、スクエアながら角に丸みを持たせたラインなどは、2000年代のホンダっぽさも感じさせます。
現在のホンダはシンプル+クリーンなラインのデザインが主流になってきていますが、直接のライバルである新型ノアヴォクがさらに派手な顔になったことを踏まえると、新型ステップワゴンが地味な印象になってしまいそうなのが心配だとTさんはいいます。
「トヨタ『アルファード』があれだけ売れていることを考えると、ミニバンユーザーは迫力のある顔が好きな人が多いんでしょう。この流れに乗るべく誕生したのがステップワゴン スパーダですし。
ただ、トヨタの派手顔が苦手な人向けの選択肢としては、クリーンな印象の新型ステップワゴンはアリかもしれません」(3代目ステップワゴンオーナー Tさん)
そんなシンプル路線の新型ステップワゴンですが、価格の上昇が心配だとTさんはいいます。
「初代ステップワゴンが売れた理由のひとつとして、ワンボックスワゴンを持たないホンダが既存の乗用車に使用されていた主要部品を用いて作ったことで安価だったことも非常に大きかったんです。
それが代を重ねるごとに装備が増えて車両価格も上昇し、スパーダとなればコミコミ350万円前後はかかるでしょうし、とても気軽に乗り換えられる金額ではなくなりました」(3代目ステップワゴンオーナー Tさん)
そこでTさんは、装備を簡素化した商用バンのようなモデルの登場を望んでいるといいます。
「趣味の道具を運ぶのにトヨタ『ハイエース』や日産『キャラバン』がありますが、新型ステップワゴンにスチールホイールを装着し、装備もソコソコの廉価グレードがあれば、新型ノアヴォクに十分対抗できると思います」(3代目ステップワゴンオーナー Tさん)
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ステップワゴンはファミリー色が強いモデルですが、その一方で趣味向け的なイメージを抱く人も一定数存在しています。
Tさんのように、ステップワゴンが好きだからこそ、安易に高級路線に行って欲しくないと考えているユーザーも多いそうです。
快適で装備が充実したグレードも良いのですが、安価で手が届く「レスオプション」的なモデルを自分好みにカスタムするというのも、予想以上に人気が出そうな気もします。
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