冬は暖房をガンガン使って良し!? 「A/C」を押すとどうなる? クルマの空調とガソリン消費の関係とは
冬の暖房はガソリン消費に影響するのか?
では、冬の暖房もガソリンの消費に影響があるのでしょうか。前述の整備士は、暖房の使用について以下のように説明します。

「クルマのエンジンは、始動直後は冷えていますが、走行しているうちに段々とかなりの熱を持つようになります。
温かい風を求める場合は、このエンジンの熱をそのまま車内に送り込めば良いだけなので、夏の冷房と違ってコンプレッサーで空気を圧縮し、冷やす必要もありません。
そのため、暖房の使用は、ガソリンの消費があまり関係しないといえます」
コンプレッサーが稼働して、エンジンに負荷をかけるのはエアコンのスイッチを押したときだけです。
暖房を使用する場合にもエアコンのスイッチを押すこと自体はできますが、整備士が話すように、コンプレッサーが稼働せずとも温かい風がエンジンの熱によって自然に発生しているので押す必要がありません。
車内へ送風するときはファンが回るため多少のガソリン(発電する電力として)は消費されますが、コンプレッサーと比べると、その消費量はごく微量といえます。
従って、暖房はしたいけどガソリンの消費を抑えたいというときは、送風量だけを調整し、エアコンのスイッチは押さないようにしましょう。
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一方で、気温が低い日に暖房を使用すると、車内と車外の温度差が広がり、フロントガラスが曇ってしまう可能性があります。その際には、エアコンスイッチを押し、デフロスターを使用して窓ガラスの結露を解消・予防するようにしましょう。
このようなことを考慮すると、冬に一切の燃料消費なしで暖房を使用することはできませんが、車内で快適かつ安全に過ごすためにも、暖房は使用したほうが良いといえます。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。
























