ホイールぶつけてキズつけた! 修理は可能? 丸ごと交換すべきキズの程度はどれくらい?
秋から冬にかけて、落ち葉や雪などで縁石や段差が埋もれてしまい、接触や乗り上げるなどして、ホイールをキズつけたり変形させてしまうことがあります。補修するのか交換するのか、どの程度の損傷が境界線となるのか整備士に聞いてみました。
ホイール大径化でタイヤが薄くなり、トラブルも増加!?
冬の時期は縁石や障害物が落ち葉や雪などで埋もれてしまい、ホイールをブツけてしまったり、または乗り上げてしまうこともあります。
ホイールのリム部分をキズつけてしまい、ひどい場合は変形してしまうこともありますが、そのような状態で乗り続けていても大丈夫なのでしょうか。
ホイールは路面との接点でもあるタイヤと一緒に稼働するため、キズがつきやすいのも仕方ないとはいえ、見た目にも大きく影響しますし、できることならキズがつくような事態は避けたいものです。
それでも縁石や段差などにホイールが接触してしまうケースは多々あり、ホイールはキズつきやすいパーツの代表格ともいえます。
とくに、昨今は純正ホイールも凝ったデザインで大径化される傾向があり、軽自動車でも16インチをするケースや、スポーツカーなどでは20インチといった超大径ホイールも標準装備されることが増えました。
このホイールの大径化によって偏平タイヤの装着も増え、タイヤは薄くなり、結果として少しの段差でもホイールが傷つきやすくなっているといえます。
ホイールをキズつけてしまうケースにはどんなシチュエーションが考えられるのでしょうか。埼玉県の整備工場に勤務するF整備士に聞いてみました。
ホイールを傷つけてしまうのは、ドライバーの不注意とはいい切れないケースも多々あるといいます。
「縁石にヒットさせてしまう場合も、距離感を誤ってブツけてしまうケースだけでなく、たとえば雪によって埋もれている場合や、何の標識もないところに縁石を設置している商業施設の駐車場もあります。
また低いと思った段差が予想以上に高さがあった場合などにホイールをキズつけることもあるようです。
とくに雪の多い地域は、路面のアスファルトに大きな穴があくことも多いものです。この穴にハマってホイールをキズつけてしまうことも多数報告されています」
北海道をはじめ、雪の多い地域では道路のアスファルトに穴が開くことは意外に多いといわれています。
JAFの調べでは、2013年の北海道は積雪が多く、道路の穴によるパンクの出動要請が1.5倍にも増えたのだそうです。
「冬でも気温が上昇すると、道路の小さなひび割れや継ぎ目に雪解けした水が染み込みます。この水分がアスファルト内の砂粒の接着力を弱らせ、できた隙間にさらに水が染み込みます。
そして染み込んだ水が夜に凍結することで膨張し、隙間やひび割れが大きくなってしまうんです。
さらに、通過するクルマの重みや衝撃でこのひび割れからアスファルトが剥離してしまい、最終的には大きな穴になってしまうというわけです」(F整備士)
この作用によってできる穴は『ポットホール』と呼ばれ、毎年雪の多い地域では補修作業がおこなわれるのだそうです。
しかし、この補修の継ぎ目から水が浸入し同じ現象でまた穴ができてしまうケースも多いといわれています。
この穴は非常に見えにくく、ホイールだけでなくボディの下部やサスペンションを傷めることもあるそうです。
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