なぜ長期休暇の高速道路は渋滞が発生?「ファスナー合流」「車間を空ける」渋滞緩和に効果アリ!?
スピードの維持と十分な車間距離を確保することが大切
渋滞はできることなら回避したいものですが、渋滞緩和のためにNEXCO東日本ではいくつかの対策をおこなっています。
「弊社では渋滞対策として主要な渋滞箇所において付加車線の設置や加速・減速車線の延伸をおこなっています。
また、たとえばアクアラインのアクアトンネルなどではペースメーカーライトを設置し光が進行方向に移動するよう点滅させることで、速度低下の抑制、速度回復支援に効果を発揮しています。
さらに主要な渋滞発生箇所に標識を設置して、意識的な速度回復を促しています」
またICの合流地点では「ファスナー合流」も推奨しています。
「ファスナー合流とは渋滞中の交通の流れを改善するための取り組みのひとつで、ICの入り口や車線減少箇所など高速道路本線上で車線の合流が発生する箇所において、合流部の先端付近で1台ずつ交互に合流する方法です。
お客さまにおかれましては、車線合流の際には合流部の先端付近で譲り合って合流いただき、交通の円滑化にご協力のほどお願いいたします」(NEXCO東日本担当者)
ドライバー側でもできる渋滞緩和の対処法はあるのでしょうか。
「高速道路をご利用のお客さまにしていただきたい対処法としては、後続車にブレーキを踏ませないために速度を一定に保つように心がけ、上り坂でもスピードを維持する意識を持って走行していただければと思います」(NEXCO東日本担当者)
高速道路上で「この先上り坂」や「速度低下に注意」という表示があったら、サグや上り坂が近いことを意味しています。
またクルマの性能上あまりスピードが出せない場合は、なるべく追い越し車線を走行せず、登坂車線を利用することで、渋滞発生の予防に効果的なるそうです。
「前走車の速度が少し下がってもブレーキを踏まなくて済むように、十分な車間距離を確保するのも大切です。
車間距離をおくことで(ちょっとした速度変化でも)ブレーキを使用する回数も減り、渋滞を緩和させる効果が期待できます」(NEXCO東日本担当者)
また車線を頻繁に変更するクルマを見かけることがありますが、NEXCO東日本によると「隣の車線が空いているように見えても、交通量レベルが高い状態では(事故などの影響がある場合を除き)進み方にそれほど差はありません」とのこと。
むしろ急な車線変更で後続車にブレーキを踏ませる原因になるため、むやみな車線変更は控えるほうが渋滞の緩和につながるといいます。
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さらに、NEXCO東日本では「渋滞対策はお客さまとの掛け算です」のスローガンを掲げて、渋滞対策関係の看板や表示にはピンク色を使用しています。
これはNEXCO東日本の対策だけでなくユーザーの協力が不可欠で、双方が努力することで効果が何倍にもなるという意味が込められているそうです。
ETC2.0搭載車両の人はご存知かと思いますけどNEXCOでは渋滞中の合流時は合流の先で順序よく合流するように案内してますよね(笑)