走行中の「ウォッシャー攻撃」で嫌がらせ!? 車間近すぎ“あおり運転”が原因? 迷惑行為の実態とは
ウォッシャー攻撃はトラブルに発展する可能性が高い
先行車のウインドウォッシャーが激しく掛かるケースでもっとも多いのは、ある程度の速度が出ている状態で、車間距離が短く、さらに連続で噴射されるようなときです。
これは、一般的には「ウォッシャー攻撃」と呼ばれる。グーグルで検索するとたくさん出てきます。きっかけはベストモータリングだ。

かつて「ベストモータリング」というビデオマガジンでは、同編集部のO氏がサーキットバトルの動画で、一流レーサー相手にウォッシャー攻撃をやりまくるのだが、これがクルマ好きを中心にウケたのだ。
演出としてウォッシャー攻撃をしかけていたわけだが、2回にわたり長い時間ウインドウォッシャーを掛けられたのなら、明らかに「攻撃」だと思う。
なぜ攻撃されたかということだけれど、一般的には「あおり運転」が原因だと考えていい。
前走車が居るのに後続車に車間を詰められるのは非常に不快。とはいえブレーキ踏んだりすると危険だ。これは絶対やめるべき(そもそも追い越し車線の居座り走行はあおり運転を誘発するので前走車がいなければ道を譲ればいい)。
そんな、後続車に車間距離を詰められたときに唯一できる「抗議活動」がウォッシャー攻撃なのだった。
これをやられるケースの大半はあおり行為をしているときです。本人があおっているつもりはなくても、前走車からみて「車間が近い」と思われたら攻撃される可能性が高い。
そもそも適度な車間距離を取っていたら、ウインドウォッシャーも届かないはずです。
ウォッシャー攻撃をおこなっている人は、皆さん「車間距離が近いぞ」という意味で使っているようだ(私は絶対やらないです!)。
これがマナー違反かどうかという論議なのだけれど、私は「マナー違反じゃない」と思う。そもそも車間距離が短くなければウォッシャー液は走行中でも続車にまで届かないですから。
じゃあ、あおられたときにウインドウォッシャー攻撃を推奨するかとなれば「しない」となる。どうしたってトラブルに発展することは必至なのだから、推奨しません。
車間距離をたっぷり取ったり、車線を変更してそのクルマの後ろを走らないなど、自己防衛するしかないでしょう。
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。













