アウトドアレジャーで荷物を満載! ルーフの上なら無限に積んで良い?「車外積載」の注意点とは

どうしてもはみ出しちゃう… そんなときはどうする?

 一般的なキャリアの使用で、重量より気になるのが長さの問題です。長さの上限は、車両の全長にその長さの10分の1を加えたものまで載せることができます。

 たとえば、全長4575mmのトヨタ現行「プリウス」の場合、全長の10分の1である457.5mmを加えた5032.5mmの長尺物まで積載することができます。

ルーフに載せられるものの長さの規定は?
ルーフに載せられるものの長さの規定は?

 ただし、車体の前後から全長の10分の1の長さを超えてはみ出すことは禁じられているため、長尺物の積載方法には気を付けなければなりません。

 高さは車両も含めて最大3.8m(軽自動車は2.5m)まで。3.8mを超えるのはなかなか難しいですが、全高が2m近いハイルーフの軽ワンボックスなどは、ちょっとしたものを載せただけで2.5mを超えかねないため、注意が必要です。

 幅は車両の全幅までとされており、左右どちらからもはみ出すことは許されていません。リアキャリアに自転車やバイクを載せようとすると車幅からはみ出てしまうことがありますが、これは法律的にはNGということになります。

 では、荷物が分割できず、どうしても法律の制限内に収まらない場合はどうすれば良いのでしょうか。

 その場合は、出発地を管轄する警察署(あるいは交番か駐在所)に「制限外積載許可」を申請する必要があります。

 長さは車両の全長+その10分の5(はみ出しは前後とも全長の10分の3以下)、幅は車両の全幅+1m(はみ出しは左右とも0.5m以下)、高さは4.3mまで積載できる許可を受けることができます。

※ ※ ※

 車外積載ではサイズや重量についても注意が必要ですが、何より気を付けなければならないのは運転です。

 クルマの外に重量物があるということは、設計上の重心と違いが生じるため、加減速はもとよりハンドリングにも影響を及ぼします。

 また、急ブレーキや急ハンドルはキャリアや積載物に余計な荷重がかかるため、破損や落下などにつながることもあり、万が一の際には道交法違反や事故の賠償責任を問われかねません。

 ルーフに荷物を積載する場合は、高さ制限にも要注意。線路の高架下やトンネルなど意外と低いところが多く、普段の勢いで突入すると荷物が引っかかってしまうことがあります。

 大きな荷物を積載したときは、いつも以上に速度は控えめ&車間距離を十分にとり、くれぐれも安全運転を心掛けましょう。

【画像】ルーフに無限に積んじゃダメ!? アウトドア派に人気の「車外積載」とは(13枚)

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