アウトドアレジャーで荷物を満載! ルーフの上なら無限に積んで良い?「車外積載」の注意点とは
トランクやラゲッジルームに積めない大きな荷物は、ルーフキャリアやリアキャリアに積めばクルマで運べます。ところで、そうした車外積載はどれだけ積んで良いのでしょうか。
ルーフに載せられる重量やサイズはじつは決まっている!
新型コロナ禍において3密を避けられる趣味として、いまアウトドアレジャーに注目が集まっています。行楽の季節に緊急事態宣言が解除となったこともあり、ますます人気に火が付いている状態です。
キャンプに釣りに自転車にとさまざまな楽しみ方がありますが、基本的にどれも荷物が多くなりがちです。
大型のミニバンやSUVならまだしも、セダンやコンパクトカー、軽自動車などではちょっと物足りなくなってしまうこともあるでしょう。
そこで検討したいのが、「キャリア」を利用した車外積載です。
ルーフキャリアにスキーやスノーボードを、リアキャリアに自転車などを載せて走るクルマを見かけることも多いですが、車内に積めないサイズのアウトドアギアはもちろん、小さいものでも車外に積載することで車内スペースには余裕ができ、窮屈な思いをしながら移動する必要がなくなります。
しかしとても便利で積極的に頼りたくなる車外積載ですが、どこまで荷物を積めるのでしょうか。
結論からいうと、やはりアバウトな積載は認められていません。積載できる重量やサイズは道路交通法(以下、道交法)により定められています。
まずは積載のベースとなるキャリアについての法律からチェックしましょう。
ルーフキャリアやリアキャリアを装着すると、全高や全長が車両の諸元より大きくなります。一般的に車両のサイズが変わる場合は、道路運送車両法に従い陸運局で「構造変更手続き」をしなければなりません。
しかし、キャリアは国民負担軽減を図る目的から諸手続き不要の「指定部品」となり、構造変更には当たらないとされています。
積載物と同じ扱いで、キャリアも含めて道交法の定める積載できる重量以下、サイズ以下に収めなければなりません。
では積載可能な重量やサイズはいったいどれくらいなのでしょうか。
重量については、車検証に記載されている「最大積載重量」が上限となります。
しかし、これが記載されているのはトラックやバンなどの商用車だけ。一般的な乗用車の車検証では、最大積載重量の項目は「-」となっており、車外積載できる重量は明記されていません。
法的な数字ではありませんが、ここで注目したいのが車検証に記載されている「車両総重量」です。
これは「車両重量」と「乗車している人全員の体重」と「荷物の重量」を合計したもので、この車検証の「車両総重量」を上回らないのが安全に積載できる目安とされています。
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