なぜ親同士のトラブルに発展!? 子供の習い事で「車出し当番」が問題視される理由とは
多人数乗車が必須条件!? 配車当番に最適なクルマとは
クルマ出し当番にまつわる不満の声はほかにもあがっています。子供が少年野球チームに所属していたKさん(40代・男性)は次のように話します。
「施設の駐車場の台数制限などもあり、1台に多くの子供を乗せられるクルマが喜ばれるんです。
たまたま買い替えの時期だったんですが、妻から『お母さん同士の付き合いがあるからミニバンにしてくれ』といわれまして、ほかの保護者から無言のプレッシャーがあるらしくて、我が家は夫婦と息子ひとりの3人家族なのに、結局7人乗りのミニバンにしました。
息子が卒業するやいなや、欲しかったトヨタ『マークX』に買い替えましたが(笑)」
子供のためとはいえクルマ選びすら自由にできないという悲痛な叫びは、クルマ好きなら共感できるでしょう。
もちろんそのようなケースばかりではないのでしょうが、さまざまな兼ね合いから配車当番に寄せたクルマを選ばざるを得ないとしたら、いったいどのようなクルマが最適なのでしょうか。
まず考えられるのはミニバンです。現在、さまざまな車種のミニバンが各社からラインナップされていますが、駐車場の問題や取り回し性の良さを考えるとミドルクラスミニバンが適しているでしょう。
トヨタは「ノア/ヴォクシー」、日産は「セレナ」、ホンダは「ステップワゴン」をラインナップ。いずれも広く快適な室内空間と運転しやすさを両立しているため、たくさんの子供を安全に送迎するにはまたとない選択肢です。
多人数乗車という点においては、マツダ「CX-8」はSUVとしては数少ない「3列シート」を備えており、ミニバンはイヤだけど大人数で移動したいという声に応えそうです。
また、道具など荷物が増えがちなスポーツでは、子供たちを送迎するクルマだけでなく荷物を運搬する「荷物車」が必要になることがあります。
運転に自信がなくて他人の子供を預かるのが不安だったり、駐車場の都合から3列シートの大きなクルマを置けないなど理由はさまざまですが、「荷物車担当」を申し出ることも選択肢のひとつでしょう。
いま人気のジャンルであるトールワゴンは、コンパクトでありながら広い室内を確保。シートアレンジも多彩で、リアシートを畳んだり助手席のシートバックまで倒せば長尺なスポーツ用品も積むことができるなど、使い勝手に優れています。
※ ※ ※
クルマ出し当番をおこなうにあたって、もっとも意識すべきなのはやはり「安全」でしょう。
事故を起こさないよう「予防安全」の機能が充実していること、そして万が一事故を起こしてしまったときのために「衝突安全」の性能が高いクルマを選ぶことが大事です。
しかしもっと重要なのは、いつも以上に慎重に安全運転を心がけて事故なく送迎することだといえそうです。
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