こんなにもある!? バイクとクルマで同じ名前の車種を紹介
バイクとクルマで同じ名前がついた車種は、実は驚くほど多いのです。車名は各社が商標を持っているため、発売時期をずらしながら二輪車と四輪車の両方で同じ車名を使用することがあります。今回はその中から四輪車の名前が広く知られるモデルをいくつか取り上げ、車名の意味や特徴を紹介していきましょう。いったい、どんな種類の車種があるのでしょうか。
バイクとクルマで同名の車種を紹介!
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初めに紹介するのは、ホンダの「ビート」。軽スポーツカーのABCのひとつにも数えられた1台ですが、もともとバイクに付けられた名前だということは意外に知られていません。ビートは英語で「打つ、リズミカルに叩く、打ち負かす」などを意味しており、バイク版のビートは個性的なカウリングを特徴とするスクーターとして、1983年から1986年にかけて発売されていました。
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そのスタイルは従来のバイクとは全く異なる近未来的な印象を受け、機能面もV-TACSという独自の可変トルク増幅排気システムを採用していたのです。
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軽自動車の「ビート」は、1991年に登場した軽初のミッドシップスポーツカーとしてあまりにも有名ですが、その際立つ個性はバイク版と相通ずるものが感じられるでしょう。
続いて紹介するのは、ホンダから販売された「トゥデイ」。低い全高という個性的なボディをもつ軽自動車として有名ですが、こちらも二輪の「トゥデイ」が発売されていました。トゥデイは英語で「今日」という意味があり、バイク版トゥデイは「気軽に乗れる」「手軽に買える」「親しみやすい」というコンセプトのもと、愛らしい1台にデザインされています。
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四輪の「トゥデイ」が1998年まで生産された後、50ccのスクーターとして2002年にバイク版トゥデイが誕生。しかし、多くの原付バイクと同様に新たな排ガス規制に対応することなく、2016年に生産を終了しています。
上皇陛下が長らく御愛用されていた車としても知られているホンダ「インテグラ」もまた、二輪と四輪両方で用いられた車名です。
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車名は、「完全にする」という意味をもつIntegrateと「不可欠」という意味をもつIntegralからの造語です。二輪のインテグラは1982年に「CBX400F」の、また翌年には「VT250F」のフェアリング付きモデルとして登場しました。
一方の四輪は1985年誕生のクイントインテグラに始まり、2006年まで四代にわたり高い人気を博したのです。
「インテグラ」の車名はその後再び二輪車に採用されており、2012年にNC700シリーズの一員にラインアップ。その後排気量が750ccまでアップされ、2016年まで生産されました。
また、今やホンダのコンパクトカーを代表する「フィット」も、過去二輪車の車名として採用されていた歴史があるのです。四輪の「フィット」は改めて説明するまでもなく、優れたスペースユーティリティを誇るコンパクトハッチバックとして、2001年のデビュー以降歴代モデルが高い人気を誇っています。
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フィットには「適切な」「相応しい」などの意味があり、もともとは原付バイクであるディオの派生モデルに付けられたサブネームでした。
ディオの「フィット」はスクータータイプの原付として1997年に発売されましたが、ディオにはほかにも多数の派生モデルがあります。シャープなスタイルで日常使いにぴったりな1台だったものの、厳しい排ガス規制に対応できず2016年に生産を終了しました。
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次に紹介するのは、ホンダ「ストリーム」。現在のミニバンブームに火を着けたクルマのひとつとして知られるストリームの車名は、もともと1981年から1983年にかけて発売されていたバイクに端を発します。車名は英語で「流れ」「潮流」を意味し、新しい乗りものの流れや方向性をバイクと車の両方から感じることができるでしょう。
四輪の「ストリーム」はスタイリッシュなミニバンの先駆けとして大ヒット作となりましたが、49ccエンジンを搭載したバイク版「ストリーム」も、四輪と同様個性的な成り立ちでした。
リヤが二輪あるという大きな特徴をもつバイク版「ストリーム」でしたが、車とバイクのいいとこ取り的なコミューターである、トライクという分野のパイオニアともいえる存在です。
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軽自動車のクロスオーバーSUVを代表するモデルとして高い人気を誇るスズキ「ハスラー」も、もともとはスズキのバイクに用いられていた車名でした。ハスラーという言葉は「賭けごとをする者、麻薬の売人、売春の元締め」などの意味をもちますが、言葉自体からはあまりいいイメージが湧きにくいかもしれません。そのためか、同じ車名でもバイク版と車版では全く印象が異なります。
二輪版ハスラーは、1968年に発売されたオフロードバイクの「TS250」に付けられたペットネームに端を発しますが、それ以前にも海外でハスラーの名が付いたモデルがあったともいわれています。TSシリーズには50ccから200ccに至るまで様々なエンジンを搭載したモデルが存在しましたが、空冷モデルを中心に「ハスラー」の愛称が冠せられていました。
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水冷エンジンのハスラーも存在していたものの、49ccエンジンを搭載したTS50W(ハスラー50)も販売されていました。
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最後に紹介するのは、スズキ「バンディット」。コンパクトカーであるソリオの派生車種として2012年にデビューし、2021年現在も販売されているクルマですが、もともとは1989年に誕生したネイキッドバイクのモデルなの名です。
バンディットは英語で「山賊」を意味しており、ワイルドな印象をユーザーに与えるクルマです。1989年に誕生した初代「バンディット」はネイキッドタイプのバイクとして、250ccと400ccのモデルが2000年まで生産されていました。
また、「バンディット」の名をもつモデルはその後も様々な排気量のモデルが誕生していますが、特に2007年に登場した「バンディット1250」はハーフカウル&フルカウル中心のラインアップで、初代とは明らかに異なる位置付けでした。この2代目バンディットは最終的に、2016年に生産を終了しています。
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それぞれのバイクメーカーや自動車メーカーは車名を商標登録しているため、二輪と四輪に同じ名前を付ける場合があることがわかりました。いずれのモデルも、四輪は広く愛されているものばかりですが、バイク版は車と共通したイメージや全く異なる印象を与えるものなどさまざまです。
今回紹介したモデルの他にも、バイクと車で同じ車名をもつモデルがあります。どんなモデルがあるのかを調べることで、その魅力や込められた想いを感じとることができるかもしれません。
提供:バイクのニュース
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