テスラ社マスク氏が自社株5700億円相当売却!? Twitterの結果で判断? 真相はいかに
2021年11月10日、テスラの最高経営責任者(CEO)イーロン・マスク氏は、保有株式を約50億ドル相当売却したことを明らかにしました。数日前にマスク氏はTwitterの投票結果で「株の売買を判断をおこなう」と投稿していましたが、その影響なのでしょうか。
マスク氏がテスラ株を50億ドル相当売却、保有株全体の約3%
米国の電気自動車メーカー「テスラ」の最高経営責任者(CEO)イーロン・マスク氏は、2021年11月10日付の規制当局への提出文書で、保有株式を約50億ドル相当売却したことを明らかにしました。
数日前にマスク氏はTwitter上にて「保有するテスラ株約10%を売却すべきか」と投稿していましたが、その影響なのでしょうか。
マスク氏のテスラ株売却は、2016年以来となります。
同氏の信託(トラスト)が約360万株を約40億ドル相当で売却する一方、約220万株の取得オプションを行使した後に追加で93万4000株を11億ドルで売却したといい、この約450万株はマスク氏が保有するテスラ株全体の約3%に当たるようです。
マスク氏は11月7日に、「保有するテスラ株約10%を売却すべきか」の賛否を問う投票をTwitter上でおこない、57.9%が売却を支持する結果になったとしています。
その後、テスラ株は9日に12%下落したものの10日には4.3%高と反発していました。
今回の提出文書によると、今回のオプションに関連した売却は、あらかじめ予定された売買を企業の内部関係者に認める取引計画を通じて9月に設定されていたようです。
この株式売却は関連する税の支払いに充てられたとみられており、この取引計画がマスク氏によるツイッター投票に関係しているのかどうかなどは不明です。
マスク氏は、2022年8月に期限を迎える2000万以上のさらなるストックオプションを保有しています。
傘下ファンドでテスラ株を保有するハイペリオン・アセット・マネジメント(ブリスベン)のマーク・アーノルド最高投資責任者(CIO)は、マスク氏が10%の株式売却計画を実行すれば、短期的にややネガティブだと指摘していました。
またアーノルド氏は「しかし、テスラ株は非常に流動性があり、発行済み株式全体に占める割合は大きくないため、それほど大きな影響はないだろう。我々は事業見通しに非常に満足している」と述べていました。
今週のテスラ株は、時価総額を1500億ドル近く失っていますが、個人投資家は買い越しています。
バンダ・リサーチによると、個人投資家の売買状況は8日と9日に1億5700万ドルの買い越しだったといいます。
投資運用会社インガルズ・アンド・スナイダーのティム・グリスキー氏は「会社自体は力強い業績を上げ、好調だ。それがすぐに衰えることはないだろう」と述べているようです。
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