「どうなる?」 工事誘導を無視しても違法ではない? 無視した事故の過失は誰につく?

誘導を無視して事故を起こしたら? 過失は誰につくの?

 前述のように、従うべきである交通誘導ですがもし誘導を無視して事故を起こしてしまったら過失は誰につくのでしょうか。

 このことについて、自動車保険を扱う三井住友海上火災保険株式会社の担当者は、以下のように話します。

「具体的な割合については、ケースバイケースとなるため、一概にはいえませんが、片側通行を無視して進行し、事故を起こした場合は、一般的には事故を起こした側の責任が重くなるといえます」

 このように、実際の過失についてはその場の状況によっても、異なることがあるといいますが、基本的には誘導を無視した側の過失が重くなることが予想されます。

警備員の誘導を無視して事故を起こすとどうなるのでしょうか?
警備員の誘導を無視して事故を起こすとどうなるのでしょうか?

 さらに、前出の担当者は、誘導に従っていた側の過失割合について以下のように話します。

「ルールに沿って走行していた側に、予見可能性や回避可能性がないことが立証できれば、一方的な過失になることもあり得ます。

 しかし、そうでない場合には、誘導に従っていた側にも一定の過失が生じる可能性があります」

 つまり、誘導に従った側に過失がつかないためには、事故の起こったときの様子をしっかりと記録しておき、こちらに非がないことを証明する必要があります。

 例えば、三井住友海上火災保険では、事故の記録を残しておくためにドライブレコーダーの設置を推奨しています。

 ドライブレコーダーの記録は、事故時の正当な記録として提出することができるため、万が一にも備えて設置しておいたほうが良いかもしれません。

※ ※ ※

 前出の担当者は、交通誘導員の関係する事故について「過去に事例がある」と話しており、実際にしばしば見られるケースだといいます。

 指示を無視すること自体が違法となる可能性は低いですが、安全と円滑な交通のために、しっかりと誘導に従うようにしましょう。

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