商用車がアウトドアで超使える!「はたらくクルマ」が個人ユースでも評価されるワケ
商用車といえば、「はたらくクルマ」として仕事で使うのが一般的ですが、近年は商用車をプライベートで使われることも多くなっています。いったいどんな理由で個人ユースとして人気なのでしょうか。
ハードな使用に耐える堅牢なつくりが遊びでも使えると評価
キャンプをはじめとしたアウトドアブームの影響もあり、近年「商用車」が注目されています。
いわゆる「はたらくクルマ」ですが、じつは法的な定義はなく、道路交通車両法や道路交通法において商用車という名称のカテゴリーは存在しません。
商用車とは、一般的には物や人の輸送に使われるクルマのことを指しており、ナンバープレートの地名の横にある3ケタの数字のうち頭数字が「1(普通貨物自動車)」か「4(小型貨物自動車)」が貨物用、2「(普通乗合自動車)」は人の輸送用になります。
そんななかで、昨今「1」や「4」ナンバーの「貨物自動車」が人気を得ているといいますが、支持されている理由とはいったい何なのでしょうか。
そもそも貨物自動車はその名の通り荷物を運搬することに特化したクルマです。それだけに積載性については厳格な条件が定められています。
たとえば「荷物のためのスペースの床面積が1平方メートル以上あること」、そして荷室は「乗車部分(2列シートなら後部座席スペース)より荷物を載せるスペースが広いこと」などがあります。
テントにバーベキューグリルに焚き火台にと何かと荷物が多くなりがちなアウトドアアクティビティ全盛のいま、こうしたスペースユーティリティに優れるクルマが支持されるのは当然といえるでしょう。
また、荷物の積み下ろしをする開口部(サイドのドアでもリアゲートでも可)の大きさも縦横ともに80cm以上との規定があるのですが、これもまたビジネスユースだけでなく、普段使いでもありがたい実用的なサイズになっています。
リアシートは折りたたみ式あるいは脱着式で、折りたたんだり取り外した際に乗車設備(シートレールなどの部品)が残らないようにしなければなりません。
かんたんに収納できるということは、取り外ししやすい簡素なつくりになってしまうため、座り心地では不利になりますが、広大でフラットなスペースを確保できるのは車中泊にもってこい。
サーフボードやスキーなど長尺物の道具が必要となるスポーツの愛好家や、バイクや自転車を運びたい人にとっては必須ともいえる機能でしょう。
また、積載可能重量(最大積載量)が乗車定員の重量(1人55kgで計算)を上まわらなければならないという制約もあり、重さに負けて沈まないよう強い(硬い)足回りになっているケースが一般的です。
通常では乗り心地の面ではマイナスになりがちな面といえますが、視点を変えればそのぶんタフさがあり「道具らしくて良い」と評価する向きもあります。
さらに、条件や制限ではありませんが、商用車は乗用車よりハードに使われることを想定した堅牢なつくりになっているのもポイント。
デザイン性よりも使い勝手を重視し、電装品やスイッチ類の配置、ちょっとした収納スペースの確保なども乗用車より気を配られているクルマが多くなっています。
ビジネスで使い勝手に優れるように設計された商用車が、意外にも趣味性の高い用途では最適だったというわけです。
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