「スゴいね三菱!」 超絶進化した新型「アウトランダーPHEV」発表! 新たな「三菱らしさ」とは

色々と進化した新型アウトランダーPHEVの中身は?

 パワートレインは2.4リッターエンジン+前後モーターを採用するPHEVという意味では先代と同じですが、システムは刷新。

 エンジンは先代の2018年の改良で投入された2.4リッターMIVECですが、ある意味新型用を先行採用したユニットになります。

 もちろんさらなる進化もおこなわれており、ミラーサイクル化やエキゾーストマニホールド一体型シリンダーヘッド/EGRクーラーの採用による燃費向上と合わせて高出力化(94kW→98kW)もおこなわれています。

 電動化の要となるモーターとバッテリーは新世代へと刷新。フロントモーターは大きさを変えずに出力をアップ(60kW/137Nm→85kW/255Nm)、リアモーターは小型化させながら出力をアップ(70kW/137Nm→100kW/195Nm)。

 駆動用バッテリーは電池パック構造の見直しやコンパクトな冷却システムの採用などより、体積を小型化しながら送電圧・総電力量を引き引き上げています(300V/13.8kWh→350V/20kWh)。

 これらの進化により、EV航続距離(JC08モード)では、65km→99kmに向上。

 日常域での使用では「ほぼEV」、長距離での使用ではガソリンタンクの大容量化(45L→56L)も相まって総航続距離の伸長と、PHEVのメリットがより実感できるシステムに仕上がっています。

 車台はルノー・日産・三菱アライアンスのメリットを最大限に活かした、新開発となるCMF-CDプラットフォームを採用。

 環状構造やホットスタンプ式高張力鋼板、アルミ/樹脂製パネルの採用などにより、高剛性と軽量化を高次元でバランスさせた物に仕上がっています。

 開発はアライアンスパートナーの日産がイニシアチブを取っていますが「日産の物を流用」は間違いで、担当企画段階から3社が必要な要件を盛り込んだ設計となっています。

 三菱のエンジニアは、「三菱の設計要件は他社より非常に厳しいのですが、要望はかなり入れてもらいました」と語っています。

 ちなみにある事情通によると、「CMF-CDは三菱さんに色々いってもらったことで、ほかのクルマ(=新型エクストレイル)のレベルアップにも繋がっているはずですよ」と。

 加えて、ステアリングはデュアルピニオンタイプのEPS、サスペンションは新開発(フロント:ストラット、リア:マルチリンク)で、アルミ製ナックル(三菱車初)や中空スタビライザーなどが奢られています。ブレーキも20インチタイヤ&ホイール採用に合わせて大径化されるなど抜かりなしです。

 駆動方式は前後モーターを独立制御する「ツインモーター4WD」+「S-AWC」の組み合わせです。

 アウトランダーPHEVのS-AWCをおさらいすると、ツインモーター4WDをベースにアクティブスタビリティコントロール(ASC)とアンチロックブレーキシステム(ABS)、ブレーキで左右輪を制御するアクティブヨーコントロール(AYC)を統合制御する高度なシステムになります。

三菱が誇るS-AWCが走りの安心感を高める!
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 新型は後輪へのブレーキ制御の追加(先代は前輪のみ)に加えて、プラットフォーム刷新による基本性能の大幅向上に合わせて、制御をより正確、より緻密におこなえるようになったといいます。

 先代も路面状況や運転スタイルに合わせて走りの特性を選択できるドライブモードは、新型は7つに拡大(ノーマル、運転スタイルで選ぶ:エコ/パワー、路面状況で選ぶ:ターマック/グラベル/スノー/マッド)。

 もちろん、先進安全機能も充実。軽自動車「eKシリーズ」に続いて、高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT」を搭載。

 また、コネクテッド技術も抜かりなしで、「三菱コネクト」が搭載される。この辺りもアライアンス効果を上手に活用しています。

【画像】こんなに高級感あるの? 新型アウトランダーPHEVの内外装がスゴすぎた!(35枚)

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5件のコメント

  1. 17年型アウトランダーPHEV乗りです。
    新型の試乗記事ありがとうございます。気になっていた中、とても参考になる内容で購入意欲を刺激されました。

    ただ、正直先代をこき下ろす書き方は不愉快にもなりました。比較に出して良さを強調されたいのはわかるのですが、もうちょっとオブラートに包んで欲しかったところです。これでは先代が悪いところばかりと思われてしまいかねません。ただでさえ販売台数が少なく、良さの分かる人が少なくまた三菱というだけで敬遠されがちなクルマです。大多数の方が書かれているままに先代モデルに悪いイメージを抱いてしまいます。オーナーとしては黙っていられませんでした。ちなみに一般人が乗る分にはエンジンが走行中にかかっても気が付きませんし(同乗者も信号等で停止するまで音に気が付きません)、チルト量/テレスコ量も必要十分だと思います。

    コメントついでにおそらく間違いの指摘も。燃費の部分ですが、「ハイブリッド燃費(16.2km/L→17.8km/L)」の部分は先代→新型という表記だと思うのですが、この数字は新型のWLTC燃費とJC08燃費の数値ではないですか?先代(GG3W)のWLTC燃費は16.4みたいです。同じようにEV走行距離も先代は65kmしかなかったのでこちらも燃費と同じ間違いかと思われます。

    以上、生意気書かせていただきましたが、記事は本当に楽しくワクワクさせていただきました。また続報を期待したいですし一般道の走行の機会があればそちらもぜひお願いします。
    ありがとうございました。

    • このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
      修正いたしました。

  2. 三菱はいらねえ、不調で廃車したころにリコール出してくる
    部品は安い、ガスケット関係めちゃくちゃ

  3. 他の方も書いていますが、なんで自動車評論家は、新型がでれば提灯行列で、旧型をボロクソ比較にするのだろう。だから信用されないのだろうけど。
    15年後期型がでて飛びついたが、エンジンは掛かり初めても15年型でも静かです。 1000万級のレクサス乗りを乗せてもエンジンが掛かっていても静かって言ってくれます。
    エンジンの振動がパワートレインを通じて伝わらないのも静かと思う原因だと思う。
    気になるのは雨中のフロントガラスを叩く音と、走行音、サーキュレーター音です。
    防音ガラスの効果に期待するが、走行音はSUVのタイヤノイズで仕方ないでしょうが、かなり良くなっていることを期待したい。 アリアはサーキュレーターはボンネット内に追いやって静粛性を確保したって聞くから、BEVがうらやましいところ。
    足下の広さはトランスミッションが室内スペースを犠牲にするトヨタのHVに比べれば広大な広さだけどね。
    足回りも同時期に弟がハリアーを購入して乗り比べたが、数段上の走安性だったから、先代ダメダメを言うならトヨタはどうしようもないってことになる。
    元日産のメカニックで2級整備士の息子は現在大手の整備士で数千万のスポーツカーからなんでも扱って試乗もするけど、旧型でもドイツ車並の安定性だと褒めてくれます。 彼は86乗り。
    売りたいための記事構成なのは理解しますがね。

  4. 現行初期型PHEV乗ってるけどこいつが言うほど酷くないぞ、むしろ当時の最高傑作車だろ、確かにインテリアのデザインはカッコ良さは無いけど言われるほど酷く無い。

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