「スゴいね三菱!」 超絶進化した新型「アウトランダーPHEV」発表! 新たな「三菱らしさ」とは
2021年10月28日に三菱はクロスオーバーSUV「アウトランダー」のプラグインハイブリッドEV(PHEV)モデルをフルモデルチェンジしました。実際に試乗したなかで体感した新たな「三菱らしさ」とはどのようなものなのでしょうか。
これが新生三菱なのか! 新型「アウトランダーPHEV」が凄すぎた!
三菱の世界戦略車であると共に、現在同社のフラッグシップとなるモデルが「アウトランダーPHEV」。
2013年に登場以降、毎年のように進化・熟成をおこなってきましたが、約9年ぶりにフルモデルチェンジを実施しました。
その内容は単なる世代交代ではなく、加藤隆雄CEO体制となった“新生”三菱の方向性を強く示す1台になります。
さまざまなメディアより第一報が発信されていますが、筆者(山本シンヤ)は、実際に「見て・触れて・乗った」印象をお届けします。

すでに海外向けモデルは発表済ですが、日本向けにはガソリン仕様はラインナップせずPHEVのみの設定です。
この辺りは先代の販売状況などを踏まえ、「選択と集中」をおこなったのでしょう。
エクステリアは東京モーターショー2018でお披露目されたコンセプトカー「エンゲルベルクツアラー」のイメージをほぼ受け継いでいます。
フロントマスクは三菱のファミリーフェイス「ダイナミック&シールド」の進化版を採用。
よりスタイリッシュ、よりスポーティなフォルムに刷新。線が細く、内股だった先代と比べるのはちょっと酷で、まさに「隔世の感」を覚えました。
個人的にはオンロードでは力強さ、オフロードでは頼もしさとシーンを選ばないデザインだと思います。
ボディサイズは全長4710mm(+15)×全幅1860mm(+60)×全高1745mm(+35)、ホイールベース2705mm(+35)と拡大されていますが、先代がミドルクラスSUVとして見るとやや中途半端なサイズであったこと、そして弟分となる「エクリプスクロス」との関係性を考えると納得できる部分だと思います。
インテリアは水平基調で力強い造形「ホリゾンタル・アクシス」の思想は不変ですが、エクステリアに負けない刷新です。
インパネ周りは煩雑なレイアウトだった現行モデルの面影は微塵もなく、シンプルでクリーンな印象。失礼ながら「本当に三菱車なの?」と思ってしまったくらいです。
フル液晶メーターや9インチのタッチスクリーンなどのデジタル化はもちろん、ソフトパッドやダイヤモンドキルト仕上げのトリム、ダイヤモンドカットが施された操作系、リアルアルミニウム採用の加飾など細部までこだわった質感の高さ、さらにBOSEオーディオやウィンドウタイプのHUD(三菱初)など充実装備もポイントです。
インテリアカラーはブラック&サドルタン、ブラック、ライトグレーの3タイプを用意。
個人的なツボはライトグレーで、今まで三菱では考えられないコーディネイトとなり、インテリアをより引き立てています。
また、静粛性アップも大きな進化のひとつで、遮音フィルムを挟んだ合わせガラスの採用や各部の最適設計による風切り音の低減、インバーターからの高周波音のシャットアウトなど、電動車だからこそより気になる振動やノイズを低減しています。
ボディサイズ拡大に合わせてパッケージも再構築。全幅拡大で左右のカップルディスタンス、ホイールベース延長は後席の足元スペースの拡大に寄与しました。
さらにプラットフォーム刷新による最適レイアウトにより、PHEV+3列7人乗り仕様を両立(先代はガソリン車のみ3列、PHEVは2列5人乗りのみ)。
3列目スペースは大人だと近距離限定といったスペースですが、あるかないかでは大違いです。




































