なぜ猫はエンジンルームに入り込む? 乗車前にしておきたい「猫バンバン」ってナニ?

日産も推奨する「猫バンバン」とは?

 猫がクルマの下やエンジンルームに侵入するトラブルに対して、近年有効だとして推奨されるのが、「猫バンバン」と呼ばれる方法です。

 猫バンバンとは、クルマのエンジンを始動させる前にボンネットなどを「バンバン」と叩いて大きな音を立て、潜んでいる猫に出ていってもらう方法のことです。

クルマの中に入り込んだ子猫
クルマの中に入り込んだ子猫

 猫には驚かせて申し訳ないですが、知らずにエンジンを始動させてエンジンルーム内のベルトなどに巻き込まれるよりはよいでしょう。

 実際、日産では「#猫バンバンプロジェクト」と題して、野良猫とドライバー双方にとって望まないトラブルを回避しようという活動を展開しています。

「100%有効とはいい切れませんが、効果はあると思います。驚いて逃げる猫はいいのですが、なかにはびっくりしすぎてさらに奥に逃げ込む子もいます。とくにエンジンルーム内に孤立した子猫などはその場でフリーズしてしまうことがあります。

 耳を澄ませしてみて鳴き声がする場合はまだ猫が潜り込んでいますので、そのときは別の方法で出て行ってもらう策を考えるのがいいでしょう」(獣医師 E先生)

 また警戒心が強い猫は、音だけでなく強力なライトやチカチカ点灯するものも苦手といわれていますが、実際は光だけで追い出すことは難しいようです。

「光だけでは逃げないこともあるみたいですが、音と振動や衝撃などと同時に光も活用しつつ、逃げ道(逃げる方向)を用意にしてあげればたいていの猫は逃げてくれます」(獣医師 E先生)

 猫がエンジンルームなどに入り込むトラブルに関しては、シャッター付きガレージでもない限り完全に阻止することは難しいようです。

 しかし、ハーブを原料とした忌避剤や超音波を発する装置など、市販されている猫よけグッズはある程度の効果が見込めるといいますし、タイヤまでクルマ全体をすっぽりと被せられるカバーをかけておくのも予防策になるそうです。

「地面とカバーに隙間があるとそこから入られてしまう可能性はありますが、カバーを外すときに猫が逃げてくれる可能性もあります。エンジンを始動させる前に、周囲に猫やほかの小動物がいないかを目視だけでなく聞き耳をたてて確認してみてください」(獣医師 E先生)

 ちなみに、大きいペットボトルに水を入れて猫よけ代わりにする方法は、獣医のE先生によるとほとんど効果はないといいます。

 そもそも猫が活発に活動するのは朝方や夕方の日が当たらない時間となり、ペットボトルがキラキラと光らないためです。

※ ※ ※

 野良猫は地域によって差はあるものの、ゴミを漁ったり糞尿被害を出したりと、被害を受けている人にとっては大きな問題です。

 また、自宅や所有している土地にクルマを停めているならともかく、賃貸の駐車場ではなかなか対策も講じにくいものです。

 できる限り平和的に解決するためにも、試しに「猫バンバン」を試してみてはいかがでしょう。

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