次期型はいつ? トヨタ「ランクルプラド」人気なぜ続く? 世界で売れる「丁度いいSUV」の魅力とは

2009年に登場したトヨタ「ランドクルーザープラド(150系)」ですが、発売から12年目となる現在でも世界中で人気が続いています。その理由とはどのようなものなのでしょうか。

トヨタ「ランドクルーザープラド(150系)」が人気の理由とは

 日本のSUV市場で安定的な人気を誇るトヨタ「ランドクルーザープラド」。その人気は、日本だけではなく、海外でも同様だといいます。
 
 なぜさまざまなSUVが乱立するなかで、プラドの人気は衰えないのでしょうか。

ランドクルーザーブランドをけん引する存在ともいえる「ランドクルーザープラド(150系)」
ランドクルーザーブランドをけん引する存在ともいえる「ランドクルーザープラド(150系)」

 ランドクルーザーシリーズは、フラッグシップとして先進技術を刷新する役目を持ち300系が属する「ステーションワゴン」、日常的に広範囲の用途をカバーしプラド(150系)が分類する「ライトデューティ」、ワークホースとして活躍する70系の「ヘビーデューティ」に分けられています。

 これらの3ジャンルを展開するランドクルーザーシリーズは、世界170か国で累計1000万台を販売してきました。

 そのなかでランドクルーザーシリーズを販売面で支えるのがプラドで、これまで70系ワゴン、70系プラド、90系プラド、120系プラド、150系プラドとモデルチェンジを繰り返しています。

 日本での現行モデルは、2009年に発売。その後、マイナーチェンジや商品改良がおこなわれ、直近では2021年6月1日に安全面の改良やランドクルーザー生誕70周年を記念した特別仕様車「TX“Lパッケージ・70th ANNIVERSARY LIMITED”」が設定されました。

 プラド(日本仕様)のボディサイズは、全長4825mm×全幅1885mm×全高1835mm-1850mm、ホイールベース2790mm。

 パワートレインは、2.7リッター直列4気筒ガソリンエンジンと2.8リッター直列4気筒ディーゼルエンジンの2種類に6速ATを組み合わせ、全車4WDです。

 また、2021年10月時点での価格(日本仕様/消費税込み)は、ガソリン車が366万6000円から432万7000円、ディーゼル車が433万円から554万3000円です。

 近年の日本市場では、プラドと200系が販売されていましたが、2020年時点の販売比率はプラド(9割)、200系(1割)とプラドがほとんどを占めている状況でした。

 世界的に見ても前述の通り、プラドが販売をけん引していますが、人気の理由とはどのようなものなのでしょうか。

 ランドクルーザーの開発担当者は次のように話しています。

「プラドは、より多くの人、世代、地域にランドクルーザーシリーズを広める役割を持っています。

 特徴としては、300系や70系とは異なり親しみやすさがあるうえに、いざというときにはランクル譲りのフレーム車によって信頼性もあるバランスに良いモデルです。

 プラドの販売シェアは、中東、オーストラリア、ロシア、日本、中国で好評を頂いています。

 そうしたなかで、人気といえる理由は『ジャストサイズ』と『お手頃な価格』が挙げられます」

 また、日本でのプラドユーザーについて、ランドクルーザーブランドの担当者は次のように話しています、

「日本では、若年層から手の届きやすい価格ということもあり、主に30代-40代の男性、ファミリー層が占めています。

 稀に奥様から『ミニバンは使い勝手は良いが、ほかの人と被るのでプラドが良い』という声も聞きます」

※ ※ ※

 現行プラドが2009年に登場してから2021年で12年目となりますが、現在でも多くのユーザーから支持されており、次期型プラドがどのようなカタチ、そしてタイミングで登場するかは未定ですが、近い将来には登場するといわれています。

 そのため、しばらくの間は現行プラドがランドクルーザーブランドをけん引する存在として進化し続けていくのかもしれません。

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