道路脇で「カチカチ…」する人は日給3万円? 廃止傾向の交通量調査員は何してる?
日給3万円も貰える! 交通量調査って具体的にどんな仕事?
そもそも交通量調査は、具体的にどういった調査がおこなわれているのでしょうか。
国土交通省が公表している「一般交通量調査について」の資料によると、この道路交通センサスでの交通量調査では、調査対象路線を交通量調査単位区間に分割し、そのうち選定した区間において、この地点を通過する交通量の調査がおこなわれています。
実際には、秋季の平日に、方向別、2車種別(小型車・大型車別)、12時間交通量または24時間交通量の調査し、自動車に加えて二輪車、歩行者の計測もおこないます。
観測時間帯も決められており、12時間観測では午前7時から午後7時、24時間観測では午前7時から翌日午前7時、または0時から翌0時と定められています。
観測方法は、基本的には機械観測で、このほか人手による観測に加え、簡易型のトラフィックカウンターを設置しての観測もあるようです。
国土交通省などによる観測については調査員が廃止されているものの、自治体でおこなっている観測では人手による観測を継続している都道府県もあり、現在でもいくつか求人サイトで募集がおこなわれています。
ある求人サイトの募集ページを見てみると、仕事内容には「クルマの数を数える仕事」と記載されており、勤務時間は7時から翌日7時の実働16時間程度と記載されて、日給は3万円となっています。
ほかの求人ページでは、勤務時間が7時から19時の12時間、6時から20時の14時間、6時から翌6時の24時間から選ぶことができ、12時間では1万3000円、14時間では1万6000円、24時間では2万6000円です。
備考欄には、「各交代・休憩あり」との記載も見られますが、交通量調査は観測時間が長い分拘束される時間も長いともいえます。
一方で、特別資格が必要なく短期単発な仕事であることから、経験したことがある人や、手軽に働きやすいという人もいるかもしれません。
こうした交通量調査は、国の統計調査以外にもおこなわれることはあるのでしょうか。
実際に交通量調査などをおこなう株式会社フィールドテクノシステムの担当者は以下のように話しています。
「基本的には、国や自治体・民間から依頼を受けておこなっています。
人の流れや道路情勢を調べるための統計を取るのはもちろん、新しい道路を作る際の周辺の影響について調査する際にも交通量調査をおこないます。
また、マンションや大きい店舗を建てる際や、工事の規制、片側通行を実施する際にも事前に調査をすることがあります」
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現在では、自治体なども含め人手による交通量調査がおこなわれている場所はいくつも存在します。
しかし、今後AI観測の精度が向上することで、こうした道路でのカウンターを使っての調査員も徐々に見られなくなっていくかもしれません。
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