なぜ警察は取締りに消極的? 無法地帯の「電動キックボード」 警察が違反見逃す理由とは

電動キックボードを街中で見る機会が増えていますが、それに伴い道路交通法を無視した走行も増えているようです。そうしたなかで、目の前で違反行為を見過ごす警察も存在するといいますが、なぜ電動キックボードの違反行為の取締りに消極的なのでしょうか。

警視庁初? 都内の交通情報板に電動キックボード登場!

 2021年9月下旬、東京都内の警視庁が管理する交通情報板に初めて電動キックボード利用者に向けた注意喚起がおこなわれました。

 掲示された文言は「電動キックボードは車道を通行」、「電動キックボードは免許が必要」という2種類です。

 2021年に入ってから、渋谷区、港区、目黒区などでナンバーなし、歩道走行、ヘルメットなし、40km/h以上の猛スピードで逆走などの違法電動キックボードを見かける機会が増えました。ナンバープレートがついた正しい車体を正しく乗るのを探すほうが難しい状態です。

 では、電動キックボードに関わる規則とはどのようなものなのでしょうか。

電動キックボードで横行する違反行為(撮影:加藤博人)
電動キックボードで横行する違反行為(撮影:加藤博人)

 定格出力0.6KW以下の電動キックボードは、原付(一種)と同様の扱いになります(カッコ内は特定地域でヘルメットを着用せずに公道を走行できるなどの実証実験に参加している認可シェア事業者の特例電動キックボード)。

 ・原付以上の免許が必要 (小型特殊免許が必要 原付だけの免許はNG)
 ・ヘルメット着用(ヘルメット任意)
 ・時速30km以下(時速15km以下)
 ・ナンバープレート、自賠責保険への加入、軽自動車税が義務(同)
 ・車体に乗ったままで歩道や横断歩道の走行禁止(同)

 警視庁によると都内における電動キックボードが絡む事故は2020年(7月から12月)はわずか2件でした。

 2021年に入ってから急増し同年9月末までに45件(人身事故12件、物損事故33件)の事故が発生しているとのことです。

 しかし、違反も事故も急増するなか、警察は電動キックボードに起因する重大な事故がない限り、違法車体、違法走行に対する取り締まりに消極的のようです。

 警察官の目の前をヘルメットもナンバーもない電動キックボードが走っていても、注意もしないし追いかけもしない。見て見ぬふりの警察官が少なくありません。

 その理由は何なのでしょうか。違法電動キックボードが多数走っている、渋谷区や港区内の警察署や現場の警察官に聞いてみました。

 ●電動キックボードの取り締まりを積極的におこなわない理由(⇒は筆者の補足)

 1.実証実験参加のシェア電動キックボード利用者は特例としてヘルメットが任意だが、ヘルメット無しの車体を見ても特例なのかそれ以外か分りづらい。

 ⇒これは、都内の認可事業者はLUUPのみ。グリーンのステッカーは比較的見分けやすいがいずれも遠目では難しいといえる。

 2.海外製の電動キックボードは定格出力が分かりづらい(ナンバーもついていない)ので、取締りがしにくい。

 ⇒定格出力で区別する以前に、そもそもナンバーがないことが違法だといえる。

 3.追いかけようと思っても速くて自転車では追いつけない

 ⇒違法電動キックボードはパワーもあり40km/h-60km/h以上出るものも存在する。

 4.いきなり取締りをするのではなく正しい乗り方を普及させることが重要。新しい乗り物だから「今は取締りより指導」だと考えている。

 ⇒警察庁交通局は2002年11月に「いわゆる『電動キックボード』及び『電動スクーター』について」という題名で原付と同じ扱いになることなどを公表している。増えてきたのは最近だが「新しい乗り物」だから取締りをしないというのは疑問。

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コメント

2件のコメント

  1. ⇒定格出力で区別する以前に、そもそもナンバーがないことが違法だといえる

    出力によっては不要です
    無知が適当な事書いてますなw

  2. アメリカから来たものだから政治的外圧がある。