打倒テスラ! GM「ハマーEV」など新型車30車種以上を大量投入する理由とは
米国ゼネラルモーターズ(GM)は2021年10月6日・7日の両日、投資家向けのイベントを開催しました。そのなかで今後10年の成長戦略を発表、利益率の向上により2030年までに年間収益を倍増すると発表しました。
「ハマーEV」「リリック」など2025年までに30車種以上のEVを投入予定
米国ゼネラルモーターズ(GM)は2021年10月6日・7日の両日、投資家向けのイベントを開催しました。そのなかで今後10年の成長戦略を発表、利益率の向上により2030年までに年間収益を倍増すると発表しました。
GMはすでに、2025年までにEV(電気自動車)およびAV(電動自立走行車)に350億ドル(約3兆6131億円)を投資し、30車種以上の新型EVを世界市場に投入する計画を発表しています。
GMは2025年までに、米国におけるEV市場シェアでテスラを抜き、リーダーになることを目指すといいます。成長の原動力となるのは、自社開発したモジュール式EVプラットフォーム「Ultium(アルティウム)」で、共通化したバッテリーパックを使って幅広いEVポートフォーリオを構成することが可能となります。
アルティウム搭載のEVには、およそ3万ドル(約338万円)で販売されるシボレーブランドのEVやビュイックブランドのEV、さらに「ハマーEV」などの量産車のほか、キャデラックの新型EV「リリック」「セレスティック」なども含まれます。
さらに2030年までに、北米および中国にある生産拠点の50%以上をEV生産可能にし、また従来の計画を5年前倒しし、2025年までに米国施設での再生可能エネルギー100%調達を実現する計画を立てています。
GMの会長兼CEO、Mary Barra(メアリー・バーラ)氏は、「GMは事故ゼロ、排出ゼロ、混雑ゼロの世界をつくりあげるというビジョンのもと、電動化やソフトウェアを活用したサービス、『オートノミー』(2002年にGMが発売した未来型燃料電池車の概念)の分野において、競合他社を大きくリードしてきました。
これら成長トレンド分野への初期投資により、GMは自動車メーカーから、お客さまを中心としたプラットフォーム・イノベーターへと変貌を遂げました。GMは、ハードウェアとソフトウェアのプラットフォームを活用して、お客さまの日々の体験を革新し、向上させて、すべての人を全車両電動化の未来へ導いていきます」とコメントしています。
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