すでに人気絶好調! トヨタ「カローラクロス」 のライバル車って何? トヨタSUVの中での立ち位置は?
カローラクロスのライバルは?
では、カローラクロスのライバルは何になるのでしょうか?

カローラクロスの全長は4490mmで、パワートレインは1.8リッター。いわゆるカローラ・シリーズと同様のCセグメントSUVとなります。価格はエンジン車が200万円台前半で、ハイブリッドが250万円から20万円といったところ。
ところが、同じようなサイズと価格帯のSUVが意外と存在しません。
ホンダ「ヴェゼル」は、価格帯が200万円台と同じなのですが、全長4330mmに1.5リッター・エンジンで、BセグメントSUVとなりちょっと格は下。逆に「CR-V」になると、全長4605mmに1.5リッターと2リッターのハイブリッドという内容は近いのですが、価格が336万1600円からで、高すぎます。
日産も同様で、「キックス」はハイブリッド専用車で価格200万円台後半は「カローラクロス」と良い勝負なのですが、サイズが全長4290mmとやはりBセグメントSUVで、ひとクラス下。「エクストレイル」は全長4690mmに2リッターエンジンで、サイズ的にカローラクロスのライバルになりますが、価格は248万2700円からで、中心価格帯は300万円台前半。カローラクロスと比べると値段が高すぎます。
マツダの「CX-30」は全長4395mmに、1.8リッターのディーゼルと、2リッターガソリンエンジンというのは、カローラクロスと同格になりますが、価格が239万2500円から371万3600円で、ちょっと高い。「CX-3」がカローラクロスと同じ価格帯になりますが、やはりBセグメントSUVとひとつ下のクラスになってしまうのです。
しかし、まったく敵がいないわけではありません。それがスバルの「XV」です。
XVは全長4485mmに、エンジンは1.6リッターと2リッターのターボ。価格は220万円から292万6000円。寸法も価格帯もちょうどカローラクロスと同等となります。ただし、現行XVの登場は2017年と、4年前。販売数を競うライバルとしては、ちょっと厳しいかもしれません。
おさらいすると、サイズ的に同等なCR-V、エクストレイル、CX-30などは、価格が高すぎます。
一方、価格の近いヴェゼル、キックス、CX-3は、サイズ的に格下。つまり、カローラクロスが車格の割に価格がお手ごろということになります。CセグメントSUVだけど、価格的には、ひとクラス下というわけです。
まだ発売されたばかりですが、カローラクロスの売れ行きは、相当に良くなるのではないでしょうか。カローラクロスの販売数は、カローラ・シリーズに合算されますから、今後はカローラの販売ランキングに注目したいと思います。
Writer: 鈴木ケンイチ
1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。特にインタビューを得意とし、ユーザーやショップ・スタッフ、開発者などへの取材を数多く経験。モータースポーツは自身が楽しむ“遊び”として、ナンバー付きや耐久など草レースを中心に積極的に参加。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを、分かりやすく説明するように、日々努力している。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。




















