マツダ版「カローラクロス」は2022年発売? 新型SUVにトヨタハイブリッド搭載し米国で導入へ
2021年9月30日にトヨタの米国法人(米国トヨタ)は、北米向けの新型「カローラクロス」の生産を開始したことを発表しました。その発表時には、同じ生産拠点にて「まだ発表されていないマツダ車の生産」を予定しているといいますが、どのモデルなのでしょうか。
北米市場に新導入するSUVはマツダ版カローラクロスか
トヨタの米国法人(米国トヨタ)は、2021年9月30日に米国アラバマ州ハンツビル市にあるマツダとの合弁会社「Mazda Toyota Manufacturing, U.S.A., Inc.(以下、MTM)」にて、新型「カローラクロス」の生産を開始したことを発表しました。
このMTMでは、新型カローラクロスとマツダが北米市場に新導入する新型クロスオーバーモデルの生産を予定しており、マツダ版「カローラクロス」ともいえるモデルの登場も近い将来に発表される可能性があります。
MTMは、2018年3月にトヨタとマツダが投資して出来た合弁会社(新工場)です。
当初の予定では、約4000人の従業員による工場の生産能力は年間30万台としています。
これにより、2021年の稼働開始以降にトヨタ・マツダ向けの各生産ラインで、新型カローラクロスとマツダ新型SUVを15万台ずつ生産する予定です。
また、マツダは今後の取り組みに関して、2020年11月の「2020年度上期連結決算会見」で公表された資料では次のような記載があります。
●トヨタとの協業強化による規制強化への対応
1.米国:米国新工場で生産する新型SUVに、THS(トヨタハイブリッドシステム)を搭載し販売予定
2.欧州:ヤリスTHSをベースとしたモデルをOEM受給し販売予定
3.欧州:2020年もCO2 オープンプールを活用
4.中国:THSを搭載したモデルの販売を予定
このなかで、「1」は前述のマツダ版カローラクロスこと新型SUVに関する項目です。
なお、新型カローラクロスは北米市場において、2リッターガソリン車のみのラインナップとなっていますが、グローバルでは日本やタイに1.8リッターハイブリッド車が展開されています。
そのため、前述の「1」ではマツダ新型SUVに1.8リッターハイブリッド車が設定される可能性も考えられます。
また、同じようなグローバルにおけるOEM戦略は以前からおこなわれていますが、刷新の鍵となるのが前述のマツダの説明にある環境対応です。
各国で燃費に関する規制が高まるなか、電動車をあまり展開していない自動車メーカーでは、多様な電動車をラインナップするメーカーからOEM供給受けることが増えています。
実際にスズキは欧州にて、トヨタ「RAV4 PHV」のOEM車スズキ「アクロス」、トヨタ「カローラツーリングスポーツ(欧州名)」のOEM車スズキ「スウェイス」を販売しています。
今回のマツダでは、北米・欧州・中国にてトヨタのハイブリッドシステムを活用し規制に対応していきます。
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では、マツダ新型SUVはいつ出るのでしょうか。トヨタの新型カローラクロスは、2021年10月に米国で発売されます。
一方のマツダ新型SUVは、前述の資料によると「この先2年」という記載があり、公表された日付が2020年11月ということから2022年内に米国で発表される可能性は高いようです。
OME×
OEM○
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。