「運転が不安」という声も! ワクチン接種後に運転は問題ない? 体調問題あれば控えること
2020年から感染が拡大している新型コロナウイルスですが、最近ではワクチンの接種も進められています。そんななか、ワクチンの接種には副反応があるため接種後にクルマを運転することに対して不安視する声もありますが、問題ないのでしょうか。
不安だという声も多数…コロナワクチン接種後に運転はしても良い?
新型コロナウイルスは2020年に感染が広まり、1年経った2021年の現在でも感染拡大が続いています。
一方で新型コロナワクチン(以下ワクチン)の開発がおこなわれ、日本国内でもワクチンの接種が進み、新型コロナウイルスとの戦いは新たなステージになっています。
そうしたなかで、ワクチンの接種には副反応があるという声もありますが、ワクチン接種後にクルマを運転するのは大丈夫なのでしょうか。
首相官邸ホームページによると、日本におけるワクチンの総接種回数は1億4877万5011回(2021年9月16日公表)となっており、そのうち1回以上接種者が8214万8564回(64.9%)、うち2回接種完了者が6662万6447回(52.6%)となっています。
一方でワクチンの副反応として、発熱や倦怠感、腕の痛みなどが起きたという声も見受けられます。
厚生労働省の「ワクチンの安全性と副反応」のページを見ても、副反応について「注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み等がみられることがあります。まれな頻度でアナフィラキシー(急性のアレルギー反応)が発生します」との記載があります。
SNSでも、「ワクチンの副反応で熱出た」「身体中痛い」「頭痛とダルさを感じてる」といった声があり、さまざまな副反応を感じた人がいるようです。
一方で、「まったく副反応ない」「発熱や倦怠感ほぼなかった」というようにまったく副反応を感じなかったといった声も見られており、症状は人によって異なるといえます。
ワクチン接種後の副反応に関して多くの意見が挙がっていますが、全国各地のワクチン接種会場によっては自宅から距離があるという人もいるかもしれません。
公共交通機関がない地域では、クルマで会場に向かうということも考えられますが、ワクチンの副反応を考慮すると判断が難しいともいえるでしょう。
では、ワクチン接種する際にクルマで会場へ向かったり、ワクチンを接種後にクルマを運転することは問題ないのでしょうか。
道路交通法第66条では、「何人も、過労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない」と記されています。
また、道路交通法第70条の「安全運転の義務」では、「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない」という規定があり、すべてのドライバーに対し安全運転の義務が定められています。
仮にこの安全運転の義務を違反した場合には、「安全運転義務違反」に該当し、この違反には操作不適や前方不注意、動静不注視、安全不確認などの7つに区分されます。
ワクチン接種後は人によって発熱や、体の節々の痛み、倦怠感を感じる声が見られており、副反応が起きている状態でクルマを走行することで、体の痛みによる運転操作ミスや、発熱の影響で前方不注意の漫然運転に繋がってしまうことも考えられます。
では、厚生労働省の見解はどうなっているのでしょうか。同省ホームページの「新型コロナワクチンQ&A」にある「ワクチンを摂取した日はクルマを運転できますか」という質問について、以下のように説明しています。
「ワクチンを接種した後の体調が良好であれば、基本的に運転をしても問題はありません。
ただし、接種部位に痛みが強く出たり、発熱、倦怠感、頭痛や関節痛などの全身性の反応が出たりすることもあり、体調に不安がある場合は運転を控えることが大切です」
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