もうカスタム? トヨタ新型「カローラクロス」が激変! 日本とタイで異なるモデリスタパーツの特徴とは
タイと日本でどのような違いがあるのか?
2021年9月14日に発売された新型カローラクロス(日本仕様)は、前述のタイ仕様や北米仕様と、フロントデザインが異なっています。
この理由について、新型カローラクロスのチーフエンジニア・上田泰史氏は次のように話しています。
「タイと日本では、市場の志向が異なります。タイなどではタフさが重視されていたこともありデザインのコンセプトは『アーバンタフネス』でしたが、日本ではたくましさだけでなく、洗練さなど重視して『アーバアクティブ』としたため、デザインが異なります。
また、グローバルのカローラクロスはトヨタエンブレムを付けていますが、日本ではカローラシリーズを表す『C(花冠)』を採用しており、理由は、カローラの伝統や歴史を大切にしている部分がありますので、日本仕様では花冠の『Cマーク』を付けました」
このような標準車の違いもありますが、モデリスタパーツの展開もタイと日本では異なっています。
日本のモデリスタパーツとしては、フロントスポイラー、サイドスカート、カラードフェンダーなどから構成される「モデリスタエアロパーツ」。
それと、フロントやリアなどのメッキガーニッシュで構成される「クールシャインキット」がラインナップされています。
日本のモデリスタパーツでは、ボディ色を基調としたエアロパーツとカラードフェンダーで上級感を出しつつ、クローム加飾のガーニッシュをバランス良くちりばめプレミアム感を強調したデザインが特徴です。
タイと日本の違いについて、前出のTCD ASIAの担当者は次のように話しています。
「日本とタイのデザインを同時に検討し、デザインイメージにズレが生じないように日本とタイのデザイナーが常に交流しながら、企画、デザインを進行しています。
また、現在モデリスタはグローバルブランディングをおこなっており、日本のみならずグローバル視点で開発をおこなっています。
今回は前後のバンパー/ランプ類など、ベース車両のデザインが異なるため日本仕様とタイ仕様、それぞれに専用のデザインをおこないました。(ホイールは共通のデザインとしました)
ただし、細かな部分で素材などのディティールは各国のニーズや法規、環境に合わせて変更しています。
今回のケースだと『タイ仕様:クローム加飾ではなくシルバーアクセントやブラックアウトで、スポーティな表現』、『日本仕様:スポイラー以外のアイテムにもクローム加飾をちりばめ、プレミアムな表現』となっています」
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文化や趣向は国や地域によって異なりますが、クルマのカスタマイズにおいては国産スポーツカーのエアロカスタマイズが海外で流行るように、クルマに興味を持つユーザーの「カッコいい!」という感覚は共通するものがあるのかもしれません。
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