フィアットが過去最高の単月売れ行きをマーク! どうして新型車がないのに販売好調なのでしょうか
2021年8月は、フィアットが過去もっとも売れた月になりました。その数571台。新型車が投入されたわけでもないのに、どうしてフィアットがいま、日本のマーケットで販売台数を伸ばしているのでしょうか? そのキーは、女性が握っているかもしれません。
これまでの最高記録は2012年の488台
FCAジャパンは2021年9月6日、同社が擁するフィアットブランドの2021年8月の登録台数を571台と発表。これは、前年を32%上回り、今までで過去最高だった2012年の488台も大きく上回る快挙である。

●フィアット記録更新の理由とは?
2021年8月のフィアットブランドの好調を支えたのは、「500/500C(チンクエチェント/チンクエチェント・シー)」モデルファミリーである。
フィアットのコンパクトカー500/500Cは2008年3月に国内に導入されて以来、愛らしいスタイリングと低燃費・低排出の環境性能の高さにより、ユーザーによる高い評価を得ており、年間販売台数は11年連続で4000台を超えている。さらに今年は6月より、新グレード「Cult(カルト)」並びに「Dolcevita(ドルチェヴィータ)」が設定されたことで注目が集まる結果となった。
また、新型コロナ感染症の影響で、自家用車という安全安心な個人の交通手段が見直され、既納、新規ともに来店客が好調で、全モデル共に、既存のユーザーからの乗り換えが増えたことが、販売を下支えしているという。
2020年夏に追加された「Sport(スポーツ)」グレードが好調な「500X(フィアット・チンクエチェント・エックス)」や、コンパクトカー「Panda(パンダ)」に設定された、専用の内外装デザインや高い走破性を誇る限定車「Panda Cross 4×4(パンダ・クロス・フォーバイフォー)」も好調だ。
ほかにもフィアットでは、「マイ・ファースト・フィアット」や「パケット・フィアット」など、他に例のないマーケティング施策を投入。日本における輸入車オーナーの概念を塗り替えようと努力した結果、フィアットの女性オーナー比率は、2005年の15%から2020年は60%に到達している。
Writer: VAGUE編集部
「モノ・コト・ヒト」を通して“オフタイムを充実させる”ライフスタイルメディア【VAGUE(ヴァーグ)】
ITをはじめ世の移り変わりが激しい昨今、社会はものすごいスピードで変化しています。それは寄せては返す波のように、人々のライフスタイルにも影響を与え、多様を極める現代を形づくっています。そこでフランス語で“波”を意味する「VAGUE」は、本物志向のプロダクトや、より良い生活を送るためのコト、自分らしく生きるヒト、を取り上げることで、常に変化していくライフスタイルを充実させる情報をお届けします。






