通信型ドライブレコーダーでレンタカーの位置を管理! アルプスアルパインの「位置情報管理システム」登場
電子部品・音響機器・カーナビなどを製造・販売するアルプスアルパインは8月26日、通信型ドライブレコーダーでレンタカーの位置情報を管理する「位置情報管理システム」を開発・販売したと発表しました。どのようなシステムなのでしょうか。
通信型ドライブレコーダーでレンタカーの位置情報を管理する「位置情報管理システム」
アルプスアルパインは2021年8月23日に、レンタカー事業者向け専用の通信型ドライブレコーダーによる「位置情報管理システム」を開発し、販売を開始したと公表しました。
どのようなシステムなのでしょうか。
アルプスアルパインは電子部品・音響機器・カーナビなどを製造・販売するメーカー。自動車向けにはカーナビをはじめ、ドライブレコーダーやスピーカーなどが販売されています。
そんなアルパインが開発したのは、昨年10月に発売したカーナビゲーション機能も併載の専用車載デバイスで車両位置を測位し、位置情報管理コンソールによりリアルタイムに車両位置を確認する「位置情報管理システム」。
昨今、若年層を中心としたクルマを所有しない世帯の増加や、新型コロナウィルスの影響を考慮した公共交通機関の利用回避などにより、レンタカー利用が増加傾向にあり、その一方で、レンタカー事業者は、連絡無しの車両返却遅れの多発や、そもそも車両が返却されないケースの対応に課題を抱えています。
位置情報管理システムはこれらの課題解決に寄与するものですが、従来型のカーナビゲーション機能も併載の専用車載デバイスでは、レンタカーにはすでにナビゲーションシステムが搭載されている場合が多く、ナビゲーションシステムが不要であるという声が多くありました。
今回新しく販売が開始されたのは専用の通信型ドライブレコーダーによる位置情報管理システム。需要の高まるドライブレコーダーと連動しているため導入しやすいシステムとなりました。
専用のドライブレコーダーは、フロントカメラに加えてオプションでリアカメラも用意。いずれもフルHD対応の高画質で常時録画が可能。その他、レンタカーにおいてトラブルの原因となる録画映像の拡散や録画停止による証拠隠滅の対策として、特殊ネジで固定したカバーを被せることにより、映像を保管するSDカードおよび電源ケーブルの抜き差し防止を実現しています。
さらに、レンタカー利用者のプライバシーを考慮した機能として、次のレンタカー利用者に貸し出す前に、特定のボタンを長押しする簡単操作で速やかに録画データを削除できる機能も搭載しています。
2021年中には、車両への衝撃を検知したタイミングでサーバーに映像を送信することで、ドライブレコーダーの映像を遠隔でリアルタイムに位置情報管理コンソールで確認できる機能を追加予定です。
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