北米で人気のピックアップがゴツいオフローダーに変身! GMC「キャニオン」に登場したコンセプトモデルとは
米ゼネラルモーターズの一部門であるGMCは2021年8月27日、コロラド州で開催された「オーバーランドエキスポ・マウンテンウエスト2021」において、ピックアップトラック「Canyon(キャニオン)」のコンセプトモデル「キャニオンAT4 オーバーランドXコンセプト」を発表しました。
道なき道を行くオーバーランド愛好家に向けたコンセプトトラック
米ゼネラルモーターズの一部門であるGMCは2021年8月27日、コロラド州で開催された「オーバーランドエキスポ・マウンテンウエスト2021」において、ピックアップトラック「キャニオン」のコンセプトモデル「キャニオンAT4 オーバーランドXコンセプト」を発表しました。
このコンセプトモデルは、全長5704mm×全幅1890mm×全高1790mmというミドルサイズトラックであるキャニオンAT4をベースに、オフロードでの信頼性をさらに高めたもので、GMCのプレミアムかつ高性能なトラックおよびSUVの、今後の方向性を示すものです。
車名にあるオーバーランドとは、キャンプ(車中泊)をしながら長距離を旅するというもので、欧米を中心にいま流行のスタイルです。とくにアメリカの場合、道なき道を行くことが多く、よりオフロード性能が求められます。
ビュイックとGMCのグローバル・バイス・プレジデントのダンカン・アルドレッド氏は「私たちはキャニオンのコンセプトモデルを紹介し、GMCのプレミアムなオフロードカーへの取り組みを明確にしたいと考えました。本格的なアウドドアライフスタイルを送るユーザーへの貢献につながるでしょう」とコメントしています。
カスタマイズは以下のようにおこなわれています。
・アンダーボディを強化するワイドオフロードシャシ
・オフロード用ロッカーパネルプロテクター
・鋳鉄製コントロールアーム
・ウインチ付ヘビーデューティーフロントバンパー
・前/後電子ロック式ディファレンシャル
・タスクランプ内蔵ホイールフレア
・マルチマティック社製DSSVTM ダンパー
・スペアタイヤ・スイベル・マウント
・フロントガラス保護用ガイライン
200馬力・268Nmを発生するGMC製3.6リッターV型6気筒エンジンに8速ATが組み合わされ、起伏の多い路面でも走破するパワーを持ち、さらにアプローチアングル27.7度、グランドクリアランス254mm、BFグッドリッチ製マッドテレーンタイヤなどを装備、さまざまな障害にも対応できるトラックとなっています。
またカスタムメイドのシュノーケルにより、815mmまでの水深に対応します。
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AT4グレードは、2019年に小型ピックアップトラック「Sierra(シエラ)」に初めて導入されました。その後GMCの全ラインナップに拡大、人気を博し続けており、2022年ではキャニオンの購入者の30%以上がAT4を選んでいるといいます。
また2021年、キャニオンの購入者の半数以上が新規顧客となるなど、新たなユーザーを確保し続けています。
今回登場したキャニオンAT4 オーバーランドXは、GMCがキャニオンの将来像をどのように描いているのか、またオフロードやオーバーランド愛好家という新規の顧客層にどうアプローチするのかを示すコンセプトカーだといえそうです。
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