ホンダ新型「NSXタイプS」30台限定で受注開始へ! 渾身のHVスポーツカーなぜ6年で歴史に幕?
ホンダは新型「NSXタイプS」を国内で発表し、30台限定で9月2日より購入申込みを受け付けると公表しました。2代目NSXはこれで販売終了となりますが、その理由はいったい何でしょうか。
「ホンダとしても次に繋がる」現行NSXが6年の歴史に幕
ホンダは2021年8月30日に新型「NSXタイプS(日本仕様)」を発表し、9月2日より購入申込みの受付を開始します。
日本国内では30台、全世界で350台の限定販売で、日本での正式発売は2022年7月の予定となります。
新型NSXタイプSをもってホンダは、2代目となる現行NSXの販売を終了することを公表していますが、販売終了の理由とは一体何なのでしょうか。また、ここまで改良を続けてきた意義とはどのようなものなのでしょうか。
日本では2016年に発表、翌2017年に発売された現行NSXは、1990年に発売された初代NSXの「誰もが快適に操ることができる人間中心のスーパースポーツ」というコンセプトを継承しつつ、3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」を搭載することで電動化。
3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンにクランクシャフト直結のダイレクトドライブモーター、前輪の左右独立したふたつのモーター(ツインモーターユニット)を組み合わせることで、システム最高出力581馬力を達成しました。
今回発表された新型NSXタイプSは、燃焼効率改善や過給圧アップなどによりエンジンの出力向上を実現したほか、モーターに電力を供給するIPUのバッテリー出力や使用可能容量を拡大。これによりシステム最高出力は29馬力アップした610馬力まで引き上げられました。
また各走行モードの最適化や減速時に瞬時に適切なギアにシフトダウンできるパドルホールド・ダウンシフトの採用(ホンダ初)などがおこなわれています。
外観は、前後バンパーに新デザインを採用。空力性能と冷却性能の高次元での両立を目指し、レース経験のある技術者とデザイナーがシミュレーションや風洞実験、走行試験を何度も重ねたことで作り上げられました。
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2021年4月23日、同月1日に代表取締役に就任した三部敏宏氏の就任会見において、ホンダは「2040年ガソリン車全廃」の目標を日系自動車メーカーで初めて掲げ、電動化を加速させる方針を打ち出しました。
それから数か月後の2021年8月3日に、ホンダは新型「NSXタイプS」をもって現行NSXの販売を終了するとアナウンスしています。
ハイブリッドシステム搭載のスーパースポーツカーとして復活した現行NSXを、ここまで進化させてきた意義について、開発責任者の水上聡氏は次のようにコメントしています。
「電動化技術をいち早く取り入れて、スポーツ走行にも使い、世の中のエネルギーマネジメントにも使ってきました。
これを、新型NSXタイプSの登場まで踏襲できたことは、次の電動時代への先駆けができたのではないかと考えています。また、ホンダとしても今後につながることだと思っています」
また現行NSXの販売終了の要因について、ホンダの担当者は次のようにコメントします。
「発表(2016年)から2022年で6年が経過するということもあり、ライフサイクルとして節目のタイミングを迎える状態でした。
また、アメリカにおいて2022年以降の環境規制(通称:レブ3)に、対応出来ないことも要因としてはあります。
ただ、部品を騒音規制に適合させることは可能ではありますが、開発に関するさまざまな要件を考慮した結果として、生産終了となることになりました」
一方、ホンダの担当者は「SH-AWDをはじめとした現行NSXで得たノウハウを元に、より環境規制に配慮したスポーツモデルを展開していきますので、ご期待ください」ともコメントし、今後の展開に含みをもたせました。
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●ホンダ新型「NSXタイプS」
・乗車定員:2名
・エンジン:3.5リッターV型6気筒ツインターボ
・変速機:9速DCT
・駆動方式:4WD(SPORT HYBRID SH-AWD)
・車両価格(消費税込):2794万円
宣伝方法、ブランディングや、性能・機能、すべて中途半端。シビックタイプRはニュルFF最速ってのでほしいと思うけど、この値段だったらほかの車にする。
ブランドで負けているなら、1000馬力や、時速400km、ニュル6分前半とか何か一つ勝負できるもの用意しないとね。
リアの形が気に入らないなぁ。重そうだ。今までのホンダのスポーティな車は、リアがスッキリしていたはず。