なぜ夏はタイヤのトラブルが多い? 突然のバーストを回避する方法とは
厳しい日差しと気温が上昇する夏は、タイヤのトラブルが発生しやすい季節です。「適正空気圧」やタイヤの寿命、夏のタイヤのケア方法についてタイヤ専門店のスタッフに聞いてみました。
1年のなかでも夏はタイヤのトラブルが発生しやすい
強い日差しが照り付ける夏は、クルマにとって過酷な季節です。とくにタイヤは注意が必要で、パンクやバースト、空気圧不足によるトラブルは1年のうちでも夏がもっとも多くなっています。
古いタイヤを使用し続けていると、硬くなったサイドウォールにヒビが入り、それが広がって突然バーストするという事態も起こります。
夏のタイヤには何がおこっているのでしょうか。
夏のタイヤがいかに過酷な状況下に晒されているのかは、JAF(日本自動車連盟)が例年発表している「主な出動理由」統計からも知ることができます。
たとえば、2020年度の出動件数は211万7485件。出動理由のトップは「過放電バッテリー」(73万1733件/34.56%)で、2位に「タイヤのパンク・バースト・エアー圧不足」(38万439件/18.06%)がランクインしています。
これらの件数は一般道と高速道路を合わせた数字ですが、これを高速道路だけで見ると「タイヤのパンク・バースト・エアー圧不足」(2万206件)が1位となり、37.83%もの割合を占めます。
さらにシーズン別の高速道路での統計では、「年末年始」に25.78%だったタイヤのトラブルが、「お盆期間」では38.18%にまで上昇。
渋滞の程度が大きく変わらないとすれば、夏にタイヤトラブルが増加しているといえるでしょう。
タイヤのトラブルとして「パンク」と「バースト」があります。タイヤ内の空気が抜けて通常の走行ができなくなるのがパンク、突然タイヤが破裂するのがバーストです。
これらのトラブルには、タイヤの劣化と空気圧、走行状況が関わっているといいます。
一般的な夏タイヤの寿命は3万kmから5万kmの走行、または3年から5年程度とわれています。
もちろん乗り方や駐車場所などによって経年劣化の具合は変わりますが、急ハンドルや急ブレーキなどの過激な運転だけでなく、あまりにも乗らなさすぎるクルマのタイヤも劣化しやすいとされています。
劣化したタイヤでいきなり高速走行を続け、しかも夏の炎天下で路面温度が50℃以上にもなっていれば、タイヤがバーストするような状況になってもおかしくはないです。
また「エアー不足」と呼ばれる空気圧の低下は、日ごろタイヤのケアをしていない人に多く起きるトラブルです。
タイヤには性能を十分に発揮させるために必要な「適正空気圧(正式名称は車両指定空気圧)」が設定されています。
もっとも多いのが「数か月前にちゃんと空気圧をチェックした」と油断してしまうケースです。
タイヤの空気は時間の経過とともに徐々に抜けていきます。多いときでは10kPaから50kPaも抜けてしまうこともあるのだとか。数か月も放置しておけば確実に空気圧は低下し、燃費などにも悪影響が出てしまうのです。
スズキの無料点検で何処も異常無しがJAFの人にエアクリーナ駄目ブレーキパット駄目オイル駄目タイヤ外べり駄目高速乗らないでと言われましたこれが無料点検ですかスズキさん