装着されているだけで自慢だった? 車好き男子の心をくすぐるアイテム5選
「赤キャリ」や、ズラリと並んだメーターはマジで憧れ!
●カラーリングされたブレーキキャリパー
ブレーキは運動エネルギーを熱エネルギーに変換することで、クルマのスピードを低下させる重要な部品なのは誰もが知るところです。
そのためブレーキの進化の歴史は、熱との戦いの歴史であり、ホイールのリムを挟む構造からドラムブレーキ、ディスクブレーキへと変化しました。
また、ディスクブレーキにおける制動力の向上で重要な要素は、ブレーキパッドの大型化=制動面の面積を広くすることにあり、それとともにブレーキキャリパーも大型化し、さらにパッドを押しつけるピストンの数も増え、今では高性能車で4ピストンは一般的で、なかには6ピストンや8ピストンと複数化が顕著です。
この多ピストン化はキャリパーの大型化にも繋がり、ホイール内で目立つ存在になり、よりキャリパーを目立たせるためにカラフルなカラーリングを施すようになりました。
このキャリパーをカラーリングした起源はブレーキメーカーの大手であるブレンボといわれ、1980年代に実現。とくに赤いブレンボ製キャリパーは走り好き垂涎の的で、通称「赤キャリ」と呼ばれ高性能車の証でした。
その後、さまざまなメーカーも追従し、今では純正で採用するのも珍しくなく、赤だけでなくさまざまな色が展開されていますが、やはり目立つ色が多いでしょう。
なお、DIYなどで後からキャリパーに塗装をおこなうケースや、剥がれたことから再塗装をおこなうこともありますが、ブレンボはこうした行為を推奨していません。使用状況によっては超高温になるキャリパーですから、後から塗装しても熱ですぐ剥離したり、最悪は燃えてしまうこともあるようで、危険だとのことです。
●コクピットに多数のメーター
ドライバーが運転席に乗り込み、眼前に広がる光景といえばメーターパネルです。近年はメーターの数は最小限に留められ、例えば安価なモデルではスピードメーターと燃料計のみで、ほかには警告灯が並ぶのが一般的です。
これはクルマの信頼性が大幅に向上したことを意味し、オーバーヒートも部品の不具合でも出ない限り、経験することもありません。そのため水温計は必要なく、警告灯に置き換わりました。
また、CVTやATの進化から、2ペダル車ではエンジンの回転数も過回転になることはまずなく、タコメーターも不要になったといえます。
一方、信頼性がそれほど高くなかった頃の高性能車やレーシングカーでは、自車のコンディションをメーターで知る必要があったため、スピードメーター、タコメーター、燃料計、水温計、以外にも油温計、油圧計、電流計(アンメーター)、電圧計、ターボ車ではブースト計など、数多くのアナログメーターが備わっていました。
メーターが多数設置されたインパネまわりは、まさに「コクピット」と表現するのにふさわしく、機能美とスポーティさ、高性能車を運転しているという高揚感が得られ、クルマも信頼性が向上した後もスポーツカーのなかにはマルチメーターのモデルが存在。
現在はメーターを液晶モニターに表示する機能が普及しており、スポーツカーでもアナログメーターが並んでいるケースは少なくなりました。
しかし、米時間の2021年8月18日に発表された日産新型「Z」(日本名「フェアレディZ」)では、液晶のメインメーターに加えてアナログのサブメーターをインパネセンターに配置。ブースト計に電圧計、そして市販車では非常に珍しいターボスピード計を搭載しています。
このターボスピード計はターボチャージャーの回転計であり、走行には関係ないものですが、クルマ好きの心をくすぐるアイテムといえそうです。
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最後に紹介したメーターですがEVではどうなるでしょう。基本はスピードメーターや電気の残量がわかれば走行に問題はなく、後は走行可能距離くらいでしょうか。
今後、EVスポーツカーが登場したら、バッテリーやモーターの温度計、モーターへ流れる電流計、タイヤの駆動力計などが表示されるのかもしれません。モーターのタコメーターがあったとしても回転数は車速と連動するため、あまり意味はないといえます。
いずれにしても、アナログメーターが並ぶ姿ほどの高揚感がなくなってしまうのも、進化のうえでは仕方のないことかもしれません。
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