日産新型「Z」約440万円でも安い!? 全米が歓喜! 高性能で6速MT搭載の日本車が米で絶賛される訳
2021年8月18日に、米・ニューヨークで日産新型「Z」が発表されました。北米では多くのメディアが新型Z登場について取り上げるなど、早くも話題となっているようです。
「速くて楽しそう!」 早くもアメリカで新型Zが話題に!
ニューヨークオートショー2021で華々しくデビューする予定だった日産新型「Z」(日本名:フェアレディZ)ながら、新型コロナ禍によりショーが中止になってしまった。
そのままフェイドアウトかと思いきや、最近では珍しく賑やかな発表会を開くことを選ぶ。
発表の場所はニューヨーク。新体制の日産も、かつてのカルロス・ゴーンと同じく「日産の復活にはZが必要!」と考えたのだろう。
果たして新型Zはアメリカでどう評価されているだろうか。早くもすべてのメディアが紹介しています。
時間の許す限り記事をチェックしてみたら、意外や意外、アメリカの皆さんは大喜び&早く乗ってみたいとワクワクしているようだ。
ちなみに日本側から見ると、新しい環境技術なし。価格も約4万ドル(約440万円)スタートと、誰にでも買えた初代Zに遠い。
私(国沢光宏)も、「電動化技術を取り入れた新しい価値観のスポーツカー」か「初代Zのコンセプトに立ち戻った低価格のスポーツカー」を期待していたのだった。
アンベールされてみたら、電動化は皆無。価格も現行モデルより高くなりそうです。
「そんなZでいいのか?」と思っていたら、アメリカ人は「最高!」だといっている。ありゃま!
たとえば米国の自動車メディア「オートブログ」を見ると、「新型Zはマツダ『ロードスター』よりパワフル。トヨタ『86』に付いていないターボがある。そしてトヨタ『スープラ』だと選べないマニュアルトランスミッションも」と、結論として、速くて楽しそうなクルマだと書いています。
ほかのメディアを見ても、パワフルなエンジンと6速MTをラインナップすることを高く評価しているのだった。
不思議に感じたので、以前一緒にレースをしたアメリカの知人に聞いてみた(私は1991年に4代目フェアレディZでSCCAのレースに1シーズン出場していました)。
すると、「アメリカ人は環境問題に関心を持ち始めていますが、クルマ好きの動向を見ていると、すぐ環境自動車を買う人となるべくガソリン車に乗りたいという人に分かれます」という。
この件、よくわかる。日本でもそういう人が多いだろう。最近私はそろそろ最後のガソリン車を選びたいと思っています。
続けて知人は、「ここにきてマニュアルトランスミッションの人気があるんです。高性能車もドンドンATになってしまっており、スープラなどはマニュアルをラインナップしないことで売れ行きの足を引っ張っていると皆さんいっています」ともいっていました。
30の遺伝子を感じるデザインですね。期待できそう…早く実車を見てみたい。