国産メーカーも純正採用!台湾のタイヤブランド「マキシス」と「CST」が格安アジアンタイヤと違うワケ

日本ではあまりなじみのないタイヤブランド「マキシス」と「CST」ですが、実は世界トップ10に入るタイヤメーカーであり、独3強 (メルセデスベンツ、BMW、アウディ)や国産メーカーなど、世界中のメーカーが純正採用しています。どのようなブランドなのでしょうか。

台湾のタイヤメーカー「チェンシンラバー」ってどんなメーカー?

 皆さんはタイヤを選ぶ際、どのようなことを基準にしていますか。メーカーやブランド、あるいはショップのお勧めなど、独自のこだわりがあることでしょう。

 日本での認知度が低く、こういったお勧めなどにあまり出てこない、でも、非常に信頼のおけるタイヤメーカーが存在するとしたら、興味は湧きませんか。今回はそんなタイヤメーカーのお話です。

独3強 (メルセデスベンツ、BMW、アウディ)や国産メーカーにも純正採用されるマキシスタイヤ
独3強 (メルセデスベンツ、BMW、アウディ)や国産メーカーにも純正採用されるマキシスタイヤ

◆世界トップ10に入るタイヤメーカー

 1967年、台湾にチェンシンラバー社という会社が設立されました。そこが製造しているタイヤが今回ご紹介するマキシスとその姉妹ブランドのCSTです。

 前述の通りあまり日本ではなじみはないかもしれませんが、オートバックスなどで流通しており、多くのバリエーションとサイズが取り揃えられています。

 また世界6カ国16拠点に工場を持ち、開発センターも4カ国5拠点を構えておりグローバルタイヤメーカーといっていいでしょう。その証拠に2019年の世界タイヤメーカーの売り上げ高ランキングは10位でした。

 世界では100以上のタイヤメーカーが存在しますので、その中でトップ10に入るということはそれだけ信頼性と品質が高いといえるでしょう。因みに同時期、日本のTOYO TIRESは12位だったので、その規模と実力はかなりのレベルといえます。

◆自動車メーカーにも純正採用されている

 もうひとつ、信頼性や耐久性、品質などのタイヤの性能を考える上で大切な指標があります。それは、自動車メーカー純正タイヤ(OEタイヤ)として指定されているかいないかです。

 各自動車メーカーともその品質と性能に対して大変重要視し、指定タイヤへの要求水準は並々ならぬ実力を求めます。

 それは当然で、そのタイヤによって、大きくクルマの性能が違ってしまうからです。クルマと地面とを繋ぐのはタイヤだけ。しかも、はがき1枚分程度の大きさでしかありません。

 そのわずかな面で、そのクルマの性能を全て受け止めなければならず、乗り心地重視なのか、オフロード性能を高めたものなのか、あるいは高速走行やサーキットを速く走らせる性能を重視するのかなど、そのクルマのキャラクターにピッタリのタイヤを求めて来ますので、それに応えるタイヤメーカーは相応の実力が求められるのです。

 マキシスとCSTは何と世界30以上のメーカーにタイヤを納入しており、欧州メーカーではメルセデスベンツやBMW、フォルクスワーゲンなどの一部の車種に採用されています。また、日本ではトヨタ、日産、三菱、ホンダなどで、トヨタではカムリやヤリス、ホンダではシビックやヴェゼルなど、グローバルモデルに採用されています。

 このように、欧州でのハイスピード領域から石畳などの荒れた路面、また、日本のように低速域での走行性能までバランスの取れた性能を有し、それらをそれぞれのタイヤの性格で作り分けているのが、マキシスでありCSTといえるのです。

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