いま注目の自動車メーカー「ステランティス」 プジョーやジープが日本で絶好調の理由とは

ステランティスと聞いても「?」という人が多いのではないでしょうか。ステランティスはFCAとグループPSAが合併して2021年1月にできたばかりの自動車グループです。そんなステランティスのブランドは、コロナ禍の日本で過去最高の成績を記録するほど、いま絶好調です。その理由は一体なんなのでしょうか。

2021年に新たに誕生した世界第4位の自動車グループ

 いま、ぜひとも注目してほしい自動車メーカーがあります。それが「ステランティス」です。

フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)とグループPSAが合併して2021年1月4日に登場した自動車グループが「ステランティス」だ
フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)とグループPSAが合併して2021年1月4日に登場した自動車グループが「ステランティス」だ

 なぜ、注目なのか。それは、世界上位クラスの自動車メーカーでありながらも、2021年の今年にできたばかりという新しさがひとつ目の理由。そして、日本での販売が好調というのがふたつ目の注目の理由となります。

 具体的にいえば、ステランティスとは、FCAとグループPSAの2社が統合して、2021年1月に設立されたばかりの自動車メーカーです。

 FCAとは「フィアット・クライスラー・オートモビルズ社」であり、以前にイタリアのフィアット社と、アメリカのクライスラーが合併して生まれた会社です。

 傘下にフィアット、アルファロメオ、アバルト、マセラティ、ランチア、クライスラー、ダッジ、ジープ、モーパーなど、イタリアとアメリカのブランドを有しています。一方、グループPSAは、プジョーとシトロエン、DS、オペル、ボクスホールなど。こちらはフランスとドイツ、イギリスのブランドです。

 この数多くのブランドを有するふたつのグループが統合されたステランティスは、年間販売台数が約870万台規模となり、フォルクスワーゲン、トヨタ、ルノー/日産/三菱に次ぐ、世界第4位自動車グループの地位に就くことになります。GMやフォードを抜き、大きく、そして新しい勢力の誕生です。

2019年12月19日に、対等合併に関する覚書を交わしたPSAグループのカルロス・タバレス会長とFCAのマイク・マンリーCEO
2019年12月19日に、対等合併に関する覚書を交わしたPSAグループのカルロス・タバレス会長とFCAのマイク・マンリーCEO

 日本でも、もともとFCAジャパンの社長だったポンタス・ヘグストロム氏が、2021年7月よりFCAジャパンとグループPSAジャパンという日本の子会社2社の社長を兼任、統合に向けての第一歩が踏み出されています。

 では、そのステランティスの日本での販売状況はどうなのかといえば、まさに絶好調です。

 2021年上半期は、過去最高の成績を記録しています。具体的な数字を見ると、プジョー(7392台)、ジープ(7372台)、シトロエン(3427台)、フィアット(3360台)、アバルト(1319台)、アルファロメオ(1167台)、DS(468台)と、7ブランド合計で2万4505台。

 ひとつひとつのブランドの台数は、まだそれほどのものではありませんが、すべてを合算させれば、輸入車ブランド1位のメルセデス・ベンツ(2万7573台)に次ぎます。

 しかも、前年比が輸入車市場全体でプラス20%前後のところ、ステランティスの前年比はプラス46%と、業界平均を大きく上回っているのです。なかでもプジョーとシトロエンは、どちらも前年比プラス70%を超える結果を残しました。

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