キャンプ仕様も可能? 日本初の小型商用EV、新型「ELEMO」発売! 荷台3種変更出来るトラックとは

小型商用EVとして国内で初めてナンバーを取得した背景とは

 今回、エレモは型商用EVとして国内で初めてナンバーを取得したということで、さまざまなハードルが存在したといいます。

 ナンバー取得の背景について、HW ELECTROの代表取締役社長・蕭偉城氏は次のように説明しています。

――日本でナンバーを取得する際、苦労した点はどのようなことでしたか?

 この事業を始めようと思ったのは2019年からでまったくの手探りでスタートしました。

 EVはどのような形で日本のナンバーを取得すればよいのか知識もまったく無く、どこの省庁と話をすればよいのかもわからない状態でした。

 小型トラックをベースにした輸入商用EVそのものが、日本でもあまり登録実績がなかったので各省庁も「ルールをこれから作る」といった状態でした。

 ですから、規則が先にあってそれに則ってというよりは、ひとつひとつ確認しながら「保安基準に適合しているか?」など進めるような感じでしたのでそれが一番苦労しました。

 とくに電池の認証(国連協定規則 UNECE R100)を得るのがかなり大変でした。結局、欧州で取得してその証明書を国交省に提出しています。

――エレモ発表後の反響はいかがでしょうか?

 やはり、TVやSNSなどで多く取り上げて頂いたので多くの反響がありました。

 大手企業が本当にSDGsや、カーボンニュートラルに対して真剣に取り組んでいると感じました。

 購入を希望されるのも大手企業で荷主さんとしてカーボンニュートラルに意識の高いところが多いです。

 逆に物流会社はまだそれほど問い合わせは無く、EVはコストが上がるので、やはりコストの部分が相反するのかと思います。

荷台を変更することで多用な業務で使うことができる新型「エレモ」
荷台を変更することで多用な業務で使うことができる新型「エレモ」

――試乗会ではどのような声が集まりましたか?

 高評価を多くいただいていましたが、改善点も色々ご指摘いただきました。

 また、キャンピングカーのベース車としての問い合わせもありました。荷台の自由度が大きいELEMOならではの可能性をこれからいろいろと考えていきたいと思っています。

※ ※ ※

 なお、エレモは経費削減の観点から、ディーラー店舗を置かない形式で販売するといいます。

 サポートは通常のクルマと変わらない体制を整える予定で、現在、大手とアライアンスの最終調整に入っており、間もなく詳細が発表されるとのことです。

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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1件のコメント

  1. こんな航続距離では使い物になりませんし値段が高すぎます。キャンプ仕様なんて200㌔の航続距離で何処まで行けるのって思います。とにかく航続距離300㌔以上、値段は200万円以下でなければ検討にも値しない。

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