高値安定はまだまだ続く? 世界で人気のスポーツカー5選

近年、1980年代から1990年代に誕生した、ネオクラシックと呼ばれるクルマが人気です。とくに高性能なスポーツカーは世界的にも人気で、中古車価格の高騰が続いています。そこで、世界でもとくに高値で取引されているスポーツカーを、5車種ピックアップして紹介します。

驚愕の価格で取り引きされるスポーツカーを振り返る

 ここ数年の出来事ですが、1980年代から1990年代に誕生した「ネオクラシック」と呼ばれるクルマの人気が高まっています。

 誰もが欲しがるというほどではありませんが、クルマ好きには大いに魅力的に映るのでしょう。

日本のみならず海外でも人気の絶版スポーツカーたち
日本のみならず海外でも人気の絶版スポーツカーたち

 こうした傾向は日本のみならず世界的に広まっており、とくにアメリカや欧州ではこの年代のスポーツカーが人気で、中古車が高額な価格で取引されている状況です。

 そこで、世界的に人気沸騰中のスポーツカーを、5車種ピックアップして紹介します。

●日産「スカイラインGT-R」

日本を代表する高性能車であり世界でも注目されている「スカイラインGT-R」

 ネオクラシック人気の頂点といってもいいのが、日産「スカイラインGT-R」シリーズです。1969年に誕生した初代から、2002年に生産を終えた5代目の「R34型」まで、すべての世代が高値となっています。

 スカイラインGT-Rの人気が高い理由はさまざまありますが、ひとつは日本専売(一部の国、地域を除く)だったため、海外では貴重な高性能車ということが挙げられます。

 また、現行モデルの「GT-R」の先祖であることや、映画やTVゲームで紹介されたこと。ほかにもレースで勝つために誕生したというストーリーも、カーガイたちを魅了しているようです。

 こうした旧車ブームが始まる前は、3代目の「R32型」なら過走行車が100万円台で入手できましたが、現在は最低でも300万円台。

 最終モデルのR34型は2000万円前後が相場で、2021年7月11月のオークションでは、新車から未登録(走行距離10km!)だった限定モデルの「VスペックII ニュル」が6050万1円という驚愕の価格で落札されたほどです。

 国内でもスカイラインGT-Rの個体数は減少しており、まだまだ価格高騰はしばらく続きそうです。

日産・スカイライン の中古車をさがす

●トヨタ「スープラ」

現行モデルの登場で世界的にも人気が再燃したA80型「スープラ」

 前出のスカイラインGT-Rの最大のライバルといえば、トヨタ「スープラ」です。なかでも1986年に登場した3代目の「A70型」、1993年に登場した4代目「A80型」は、世界的にも人気を博しています。

 とくにA80型は性能やデザインからも生粋のスポーツカーといえ、もともと欧米でもカルト的な人気がありました。

 スープラが人気の理由は映画に登場したこと、そして、2019年に5代目となるスープラが復活したことで、歴代が注目されたのも要因ではないでしょうか。

 A80型のトップグレード「RZ」に搭載されたエンジンは3リッター直列6気筒DOHCツインターボ「2JZ-GTE型」で、国内では自主規制値上限の280馬力ですが、チューニングによる出力向上はめざましく、ブーストアップ程度のライトチューンでも400馬力前後、タービンを含めた吸排気系やカム、ピストンなどの交換にいたるフルチューンでは1000馬力近くまで出すことも可能なところも、アメリカで人気の秘訣といえます。

 現在の国内での相場は500万円ほど、RZのノーマルならば1000万円強もしますが、2021年6月に米ラスベガスのオークションでは日本円にして約6000万円で落札された個体があります。

 このスープラは、2001年に公開された映画「ワイルド・スピード」の劇中車として製作された1台で、実際にハードにチューニングされ、さらにレストア済みという付加価値もありますが、6000万円とは驚かされます。

トヨタ・スープラ の中古車をさがす

●ホンダ「NSX」

今では希少なピュアスポーツカーとして欧米でも人気の初代「NSX」

 1990年に誕生したホンダ初代「NSX」は、量産車世界初のアルミ製モノコックを採用し、超高性能ながらも普段使いもこなせる懐の深さで、スーパーカーの概念を変えたといわれる名車です。

 さらに、開発にはF1パイロットの故アイルトン・セナや、中嶋 悟氏が携わったというヒストリーも、ファンには大いに魅力的といえるでしょう。

 NSXは2005年に生産を終え、2017年に現行モデルの2代目が登場したことも、初代の人気沸騰の理由でもあります。

 2代目では電子制御満載のハイテクスーパーカーとなったため、アナログな初代、とくに「タイプR」とスタンダードモデルのMT車は世界的にも人気が急上昇しました。

 NSXは欧米でも販売されたこともあって、海外でも盛んに取り引きされていますが、国内では後期型の3.2リッターモデルでノーマルのMTならば2000万円前後の相場で、タイプRならば5000万円前後といわれています。

 なお、欧州では比較的相場が安いAT車が注目されており、後からMTにコンバートするケースが多いようです。

ホンダ・NSX の中古車をさがす

【画像】スポーツカーは何度見てもカッコイイ! 世界的に人気の高性能車を見る(40枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー