エアロにスーチャー!? スポーティすぎる「覆面パトカー」は逆に気づかれない! 本気仕様の取締パトとは

交通違反を取り締まるパトカーとして覆面パトカーがあります。トヨタ「クラウン」といった車種が一般的ですが、なかにはスポーティすぎて逆に一般車と見分けがつかないような覆面パトカーも存在しています。

カッコ良すぎる! 本気の覆面パトカーたち

 警察車両というと、白と黒のパトカーをよく見かけますが、普通のクルマのような外観で、一見パトカーと認識できない捜査車両が「覆面パトカー」です。

 覆面パトカーは、「交通取締用」「捜査用」「警察用」に分けられ、なかでも交通取締用は、一般道や高速道路で交通違反を取り締まっており、見かけたことがある人も多いでしょう。

各種エアロで武装したトヨタ「カムリ(TRD仕様)」
各種エアロで武装したトヨタ「カムリ(TRD仕様)」

 覆面パトカーを見分ける特徴は、トランクルームやルーフの上のアンテナや、通常ついているはずのエンブレムが外されている、バックミラーがふたつ設置されている、赤色灯が出てくるフタがルーフに設けられていることなどがあげられます。

 しかし最近では、一般車と見分けがつかないような覆面パトカーが存在するようです。

●トヨタ「カムリ」

 トヨタ「カムリ」といえば、上級サルーンとして人気のモデルです。警視庁の覆面パトカーとして採用されているカムリは、スポーティグレードの「WS」。現行カムリは日本ではハイブリッド車のみの設定となっており、警視庁としても初めてハイブリッドの覆面パトカーが導入されました。

 通常のWSグレードは、2.5リッター直列4気筒エンジンにモーターを組み合わせることで最高出力221馬力を発揮。

 足回りは、ショックアブソーバーやスタビライザーなどが改良され、乗り心地の良さと安定したドライビングを実現しています。

 覆面パトカーとして採用されたカムリは、TRDのエアロパーツを装着していることが最大の特徴です。

 フロントやリアのスポイラー、サイドスカートなどのエアロパーツを装着。また、ホイールも純正の17インチから、19インチのアルミホイールにインチアップされており、覆面パトカーとは思えないようなスポーティすぎるカスタムが施されています。

 TRD仕様の覆面カムリは、汐留やお台場周辺などの都心部、環状七号線や八王子バイパスなど、都内各所で目撃されているようです。

●トヨタ「マークX」

 2019年12月をもって生産終了となったトヨタ「マークX」は、前身の「マークII」から数えて50年以上にわたって根強い人気を得たモデルです。

 前出のカムリと同じく、マークXの覆面パトカーは警視庁所属。トヨタ車・レクサス車のカスタムパーツを手掛けるモデリスタの「+Mスーパーチャージャー」というコンプリートカーです。

 318馬力の3.5リッターV型6気筒を搭載する「350S」グレードをベースとしていますが、さらにスーパーチャージャーを追加。360馬力にパワーアップされ、ECUのセッティングも専用チューニングされました。

 足回りもスポーツサスペンションが採用され、純正よりもローダウン。低重心化を図ることで、走行安定性も高めています。

 マークX +Mスーパーチャージャーの覆面パトカーは、新宿区や足立区、練馬区などの東京都23区をはじめ、立川市や三鷹市などのほか、首都高でも取り締まりをおこなっているようです。

【画像】追尾されたら逃げきれない… スポーティすぎる本気の覆面パトカーたち(33枚)

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