まだ新車で買える!? トヨタ「FJクルーザー」の6速MTが存在! 日本で中古相場高騰も 中東・南アでは発売継続
2018年まで日本でも販売されていたトヨタ「FJクルーザー」が、海外市場では現在も新車で販売されているといいます。どのような仕様なのでしょうか。
日本では2018年に販売終了となったトヨタ「FJクルーザー」
2003年のデトロイトモーターショーで発表されたトヨタ「FJクルーザー」は、2006年に北米で発売され、日本では2010年11月から2018年1月まで販売されていました。
FJクルーザーは、個性的なデザインや本格4WD車としての高い走行性能により、ファンからは好評を博していたほか、最近では中古相場も高騰しており、新車価格よりも高値がつくことも珍しくはありません。
そうしたなかで、2021年7月時点でも一部の海外市場では新車販売が継続されているのです。
近年のSUV人気かつアウトドア人気やオフロードデザインの流行りなどから、FJクルーザーへの関心が高くっているようです。
そうしたなかで、トヨタの中東法人やフィリピン法人では左ハンドル仕様、南アフリカ法人では右ハンドル仕様が現在でも新車で販売されています。
では、トヨタが現在も一部地域などで販売するFJクルーザーとは、どのようなクルマなのでしょうか。
FJクルーザーは、遊び心満載の本格4WD車として、「個性的なスタイリング(見る)」「高い走行性能(操る)」「遊びに応える本物志向の装備(遊ぶ)」に加えて、日本では「自分好みにカスタマイズできるMy FJ(選ぶ)」という新しい販売手法を用いたモデルです。
エクステリアは、両側大開口観音開きドアを採用した2ドアクーペのようなスタイリッシュな姿に、直立フロントウィンドシールドガラス、丸目ヘッドランプ、ホワイトルーフ、TOYOTAエンブレムなど、力強くもモダンなパーツを施した、個性的なスタイリングを実現。
ボディサイズは、全長4635mm×全幅1905mm×全高1840mm(日本仕様)と、ミドルサイズSUVに分類されます。
インテリアは、白い盤面に骨太な文字を配したアナログメーターや、大型ドアハンドル、大型シフトレバーノブ&トランスファーノブを採用。
さらに、防水・撥水ファブリックシートやラバー調素材のフロア&デッキカーペットなどアウトドア向けの装備が充実した室内空間となっており、ラゲージスペースもゆとりのある積載量を確保しています。
パワートレインは、4リッターV型6気筒ガソリンエンジンと5速ATを組み合わせています。
また、2WD/4WDをトランスファーノブで切り替える「パートタイム4WD」を採用。グレードやオプションによって、「リアデフロック」や「アクティブトラクションコントロール」も設定しました。
なお、現在中東や南アフリカで販売されている海外仕様は、基本的に日本で販売されていた仕様と変わりません。
しかし、中東で販売されているFJクルーザーには5速ATのほかに6速MTが存在するほか、インパネ中央には3連メータが備え付けられるなど異なっています。
また、価格面では、2010年の発売当初の日本仕様として3グレードが設定され、314万円から332万円(消費税5%込)という価格でした。
一方で、中東では15万AEDから17万5200AED(約449万円から約524万円)、フィリピンでは209万8000P(約461万円)、南アフリカでは73万4000R(約562万円)となっています。
FJクルーザーの日本における中古相場について、中古車バイヤーのA氏は次のように説明しています。
「FJクルーザーはその個性的なデザインなどから根強い人気があります。とくに最近では、SUVでもオフロードテイストを盛り込んだデザインに関心が集まっていることもあり、FJクルーザーもそれに応じて中古相場が上がっています。
最近では、走行距離が10万km超えていて200万円前後から低走行距離で500万円近くまで流通しており、中古車だからといっても気軽に手が届く感じではなくなりました」
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日本では、販売終了したことでの希少性や、近年のSUV人気などにより、FJクルーザーの人気が高まっているようですが、海外ではいつまで販売されるのか気になる部分です。
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