ロータス新型「エミーラ」はAMG製エンジンも搭載! 先進運転支援システムも充実

英ロータスは2021年7月6日、内燃ガソリンエンジンを搭載した最後のミドシップのスポーツカー「エミーラ」を発表。新たにメルセデスAMGから2リッター直列4気筒エンジンの供給を受けることも明かされた。

スパルタンなロータス一転、安全装備も充実の「エミーラ」に

●油圧式ステアリングを採用

 エミーラのシャシセッティングは、日常ユースでの快適な乗り心地とロータスらしいハンドリングを両立した“ツアー”と、オプションのロータス・ドライバーズ・パックに含まれる、よりダイナミックな動きに対応する“スポーツ”の2種類が設定されている。

 ホイールサイズは前後ともに20インチで、タイヤはグッドイヤー・イーグルF1スーパースポーツが標準だが、前述のドライバーズ・パックを選ぶとミシュラン・パイロット・スポーツ・カップ2が組み合わせられる。

 パワーステアリングは昨今、多くのスポーツカーが電動式に切り替えているが、エミーラはエヴォーラと同様、油圧式を採用している。

ステアリングホイールはこれまでのモデルではほぼ真円だったが、フラットボトム・タイプのD字型になった
ステアリングホイールはこれまでのモデルではほぼ真円だったが、フラットボトム・タイプのD字型になった

●「エヴァイヤ」のようなデザイン

 エクステリアデザインは、縦型のLEDライトや、フロントボンネット左右およびドアからリアフェンダーへ続く非常にシャープなエアベントなど、ロータスの旗艦モデル、「エヴァイヤ」ととてもよく似ている。ただし、電動格納式のドアミラーや斜め前方に向かって開くディヘドラルドア、上下に可動するリアウイングなどは採用されておらず、より柔らかでよりシンプルな、これまでのロータスらしさも感じられるものだ。

●新生代コックピット

 一方インテリアは完全に新世代のものとなった。ステアリングホイールはこれまでのモデルではほぼ真円だったが、フラットボトム・タイプのD字型に。

 ドライバー正面の12.3インチ・ディスプレイのほか、ダッシュボード中央に10.25インチのタッチ式ディスプレイを配置。上下二重構造のセンター・コンソールには、ドリンク・ホルダーやスマートフォン用のスペースまで備わっている。Android AutoおよびApple CarPlayにも対応。

 また、従来のロータスでは設定のなかった、アダプティブ クルーズ コントロールや衝突防止システム、疲労感知アラーム、道路標識情報、車速リミッター、車線逸脱警告、後退時安全確認警告機能、レーンチェンジ・アシストなど先進運転支援システム(ADAS)も装備する。従来のロータスたちと共通に見えるのは、アルミ削り出し材を用いたアクセレレーターとブレーキのペダルくらいだ。

●「エミーラ」の発売時期は?

 エミーラのデリバリーは2022年春からスタートする予定で、トヨタ製3.5リッターV6を搭載した限定モデル“ファースト・エディション”がまず生産される。

メルセデスAMG製2リッター4気筒搭載車は2022年夏以降にデビューする。日本市場向けの車両の生産は、2022年の春以降になる予定だという。

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