ハンドリング命! なロータス「エキシージ スポーツ350」はハードルが高かった
モータースポーツの世界に割とドップリハマってしまった女子ライダー&ドライバー、小鳥遊レイラちゃんの女性目線によるインプレッション。今回のテストカーは、ロータス「エキシージ スポーツ350」だ。
ヒラヒラ感を語るにはまだまだ未熟者でした(涙)
今回試乗したクルマは、とにかく運転が楽しい! このヒトコトに尽きます。私も仕事でいろいろなクルマを試乗していますが、ロータス「エキシージ スポーツ350」の楽しさはダントツといってもいいかもしれません。
●ファーストコンタクトの感想
エクステリアは竜の目のように尖ったヘッドライトがカッコよく、丸目2灯のテールランプが夜でもロータスらしさをアピールしています。インテリアはとてもスパルタン! 手に触れる場所の多くはレザー張りになっていますが、必要最小限といった感じ。「シンプル・イズ・ベスト」という言葉が思い浮かびます。
さっそくシートに座ってみました。ドライビングに特化したポジションですが、私は好きです。リラックスできるようなポジションではないので、もしかしたら普通の女子には避けられてしまうのかもしれません。しかし、私みたいなスポーツドライビング好きには、シートに座っただけで気分がアガります。
ただ、ルーフが低いのにサイドシルが高いうえに幅があるので、どんなにかっこよく or エレガントに乗り降りしようとしても、大きくガニ股になってしまうのはちょっとツラいですね(笑)。
その点だけは気にしないようにして、前後の可動しかきかないカチッとしたバケットシートに身を埋めると、普段乗り慣れないタイトなポジションにワクワクします。そしていざ走り出すと、過剰な電子制御がないからこそ、「自分で運転しているんだ!」という実感が味わえます。
●ロータスのハンドリングを語るには……
あまりにもレーシングライクなマシンなので、「私なんかが運転してもいいのかな」と、試乗しながら何回も思いました。レースモードを選択したときには、5000rpmを超えてからの加速にビビッてしまいますし、「ヒール・アンド・トゥができればもっとスムーズにコーナーに進入できるはずなのに……」と、自分の未熟さが申し訳なくなります。
エキシージ スポーツ350はコーナリング中もほとんどロールしないのですが、コース上を走っているときには、「自分が乗りこなせていないせいだ」と勘違いしていました。きちんとコーナーで荷重移動できていないと思っていたのです。
しかし試乗後に教えてもらったのは、このカチッとしたフィーリングこそがロータス・ハンドリングの極意とのこと。確かに行きたい方向にスッとアタマを向けてくれる感覚は、私にも分かりました。ただ、ロータス・ハンドリングを語るには私はまだまだ経験不足。頑張ってドライビングスキルが上達するよう、日々精進します。
●運転が楽しい! この一言に尽きます
でも、そんな未熟な私でもやっぱり運転が楽しい! スタンダードモードにすると加速が若干マイルドになるので、クルッとコーナーを回ってくれるロータスらしさを楽しむ余裕も生まれます。
コーナーの感覚も加速感も今までに体感したことがないもので、「ロータス、いいなぁ!」と素直に思ってしまいました。もっと腕を上げて、このクルマの奥深さに追いつきたいですね。
少し前に発表されたロータス「エミーラ」がロータスとしては最後のガソリンエンジン車と言われています。電動になったらエンジンの鼓動を感じることができなくなってしまうのではないかと心配ですが、きっとロータスのことですから、EVならではのドライビングの楽しさを見せてくれるでしょう。エミーラも今から楽しみ!
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