夏にも「猫バンバン」なぜ必要? 猫はエンジン室に入り込むのは冬だけじゃない理由とは

冬場に多い印象のネコがクルマのエンジンルームに入り込んでしまう事例は、夏場にも発生しているといいます。日産やJAFなどが啓蒙する「猫バンバン」ですが、夏場に発生する事例とは、どのようなものなのでしょうか。

対策必須? 夏でもエンジンルームのネコに注意!

 ネコがクルマのエンジンルームに入り込んでしまう事例は冬が多いと思われがちですが、実は夏でも発生しています。
 
 エンジンルームにネコがいるかどうかを安全に確認できる方法とはなんでしょうか。

なぜ猫はエンジンルームに入ってしまうのか? それは猫の習性だった?
なぜ猫はエンジンルームに入ってしまうのか? それは猫の習性だった?

 ネコがクルマのエンジンルームに入り込む事例は、冬に良く見られます。これは、クルマのエンジンルーム内が暖かい環境のため、寒さをしのぐためにネコが潜り込むとされています。

 実際、日産は過去に「のるまえに#猫バンバン」キャンペーンなどを冬場に実施していました。

 またJAFによると、2021年1月1日から1月31日の1か月間では、ネコがエンジンルームに入り込んでしまったとして、22件の救助要請があったと発表しています。

 そんななか、エンジンルームにネコが潜り込む事例は夏にも発生しているといいます。

 SNSでは、夏の時期にエンジンルームに入り込んでしまうネコについて、「夏場に珍しい」「エンジンかけなくて良かった」という声が見られます。

 では、なぜネコは夏場でもエンジンルームに入りこんでしまうのでしょうか。

 そもそもネコは、基本的に暗く狭い場所に滞在する傾向があり、エンジンルームのような場所を好みます。

 また、エンジンルーム内は雨風をしのげる場でもあります。

 そのため、エンジンルームにネコが入り込む事案は冬に限らず、どんな時期でも起こり得ることであるといえるでしょう。

 多くの事案の場合は、「ネコの鳴き声が聞こえる」ということがきっかけとなり、エンジンをかける前に、無事にネコが救出されています。

 実際にエンジンルームにネコがいた事例について、SNSで投稿していた「すうさいだる・てんでんしいずさん(@AZR65Special)」は、以下のように話します。

「信号待ちの際に鳴き声が聞こえて、出社後に確認したら、ネコが入り込んでしまっていました。

 私だけでは、助けることが難しかったため、会社近くの販売店に相談して救出してもらいました。ネコは無事に助かり、引き取り手も見つかったので本当に良かったです」

 このように、先に気がついて救出できたという事例もある一方で、ネコに気が付かずに走行してしまう人もおり、なかには「職場に着いてエンジンルームを開けたらネコがいた」という人もいるようです。

 では、エンジンルームネコが入りこんでしまった場合、どのような対策をおこなうと良いのでしょうか。

 JAFの担当者は、以下のように説明します。

「エンジンをかける前にボンネットやボディをバンバン叩く『猫バンバン』という対策は、一般的に広く知られており有効であるといえます。

 ですが、あまり強く叩きすぎると驚いて奥に入り込んでしまう可能性あるので注意が必要です。

 また、ボンネットを優しく叩いた際に、猫の声や気配を感じた場合は、エンジンルームのなかを細かく確認するようにしましょう」

※ ※ ※

 また、エンジンルームにネコが入り込まないようにする対策として、普段からネコをクルマに近づけない対策も有効であるといえます。

 具体的には、臭いで動物を遠ざける忌避剤や、動物の苦手とする超音波を発する機器は、ホームセンターやドラッグストアでも販売されています。こうしたアイテムを用いて、工夫することも効果的といえるでしょう。

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