マツダ「新型“クーペ”SUV」世界初公開へ 斬新煌めくグリルがステキ!? 伸びやかプロポーションに注目! 第2弾「EZ-60」上海で公開へ

上海モーターショー2025で発表予定の中国向け新型BEV「EZ-60」の公式画像をマツダが先行公開しました。

マツダ、中国向け新型BEV「EZ-60」を上海モーターショー2025に先駆けて公開

 マツダは2025年4月10日、上海モーターショー2025で発表予定の中国向け新型BEV「EZ-60」の公式画像を先行公開しました。

 いったいどんなクルマなのでしょうか。

斬新“煌めくグリル”がステキ!? 長安マツダ「EZ-60」が上海モーターショー2025で世界初公開[長安マツダ公式Weiboより]
斬新“煌めくグリル”がステキ!? 長安マツダ「EZ-60」が上海モーターショー2025で世界初公開[長安マツダ公式Weiboより]

 マツダは2024年4月に開催された北京モーターショー2024にて電動セダン「EZ-6」をお披露目しました。

 EZ-6は以前からマツダが合弁会社を組んでいる「長安汽車」との共同開発モデル第1弾で、ベースは長安汽車の電動ブランド「ディーパル(深藍)」が販売する「L07(旧名:SL03)」となります。

 両者ともに4ドアながら、カムテールが特徴的なクーペ風セダンになっているのが特徴的で、全体を通してスポーティな雰囲気を醸し出しています。

 EZ-6は全長4921mm×全幅1890mm×全高1485mm、ホイールベース2900mmと、中国で販売されている電動セダンの中では比較的小柄です。

 パワートレインは純電動となる電気自動車(BEV)と、1.5リッター直列4気筒エンジンの発電用に搭載するレンジエクステンダー付きEV(EREV)の2種類を用意します。

 そんな中、マツダは2025年4月に上海モーターショー2025で発表予定の共同開発モデル第2弾「EZ-60」を先行して公開しました。

 EZ-60は以前よりコードネーム「J90K」として開発計画が公表されていたモデルで、北京モーターショー2024ではEZ-60をプレビューさせる「創(ARATA)コンセプト」がお披露目されました。

 マットパープルに身を包んだこのコンセプトモデルはワイドかつローなプロポーションを全面に押し出し、SUVながらもスポーティな雰囲気をまとっています。

 また、Dピラーは後部座席の窓ガラスからリアガラスまで風の通り道とすべく空洞になっており、空気の流れや抵抗を意識したデザインとなっています。

 マツダが公開したEZ-60の量産モデルではコンセプトモデルのプロポーションを引き継ぎつつ、よりブラッシュアップされたものとなります。

 全体的なシルエットは全高低めなクーペ風SUVの雰囲気を演出しており、2016年から2023年まで中国で販売していたSUV「CX-4」の後継的ポジションも感じさせます。

 マツダ車特有の五角形フロントグリルもコンセプトモデル同様に外枠とエンブレムを光らせていますが、イルミネーション部分はEZ-6よりも細くてシャープな光方となっています。

 これ以外に、EZ-6では見られなかったデジタルアウターミラーも採用したりと、同じ共同開発モデルでもEZ-60の方が多くの点で進化していることがわかります。

 また、公式画像で確認できるインテリアはエクステリア同様、パープルを基調とした色遣いが独特です。

 従来の自動車にあるようなインストルメントパネルは確認できませんが、その代わりにセンターディスプレイは2枚構成のように幅広となっており、車速といった車両の状態はこのディスプレイ左側で確認する仕様となっています。

 両側ドアにはデジタルアウターミラーの映像を投影する小さめなディスプレイを設置、そしてドアを開けるドアノブの役割はアームレスト側面のボタンが担っています。

 物理ボタンはハンドル盤面上のみにとどまっており、全体的な雰囲気は昨今の中国ブランドEVで見られるようなシンプルさを感じさせます。

 ベース車に関してはEZ-6がディーパル L07となっていますが、EZ-60では依然として明らかとなっていません。

 同じディーパルでは2023年よりSUV「S07(旧名:S7)」を販売しており、このモデルがEZ-60のベースになると有力視されています。

 S07は全長4750mm x 全幅1930mm x 全高1625mm、ホイールベース2900mmのミドルSUVで、パワートレインは1.5リッター直列4気筒エンジンを発電用に搭載するレンジエクステンダー付きEV(EREV)と、純電動の電気自動車(BEV)の2種類を用意しています。

 モーター出力はEREVモデルで234 hp/254 hp、BEVモデルで214 hp/254 hpの2種類、全モデルともに後輪駆動となります。また、駆動用バッテリーは前者が31.73 kWh/39.05 kWh、後者が68.82 kWh/79.97 kWhから選択可能です。

 EZ-60のパワートレインに関してはまだ明かされていないものの、EZ-6同様にEREVとBEVの2種類を用意してくると予想されます。

 EZ-6ではL07と同じエンジンやモーター、バッテリーを搭載していたように、EZ-60もS07と同様の構成になると推測できます。

 製造と販売は長安汽車との合弁会社「長安マツダ」が行ないます。正式発表は2025年4月23日より開幕する「上海モーターショー2025」で予定されており、まずはそこでボディサイズやパワートレインといったスペックが明かされる見通しです。

マツダ、中国市場向け新セダン「EZ-6」(撮影:加藤博人・北京モーターショー2024にて)
マツダ、中国市場向け新セダン「EZ-6」(撮影:加藤博人・北京モーターショー2024にて)

 一方で価格に関してですが、EZ-6では発表時ではなく2024年9月に発売された時に明かされました。

 これを踏まえるとEZ-60の価格も上海モーターショー2025ではまだ発表されないことでしょう。

 中国市場ではEVの価格競争が激化しており、日本メーカーは苦戦を強いられています。

 EZ-6もメーカー希望小売価格は13.98-17.98万元(約271.7-349.3万円)で販売されています。

 また、2025年3月に発売された同じ日系純電動SUVの広汽トヨタ「bZ3X」では10.98-15.98万元(約213.4~310.5万円)という破格の値段設定です。

 これを踏まえると、EZ-60の価格は15万元(約300万円)以下からスタートすると予想できます。

【画像】超カッコイイ! これがマツダ「新型EZ-60」です! 画像で見る(65枚)

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Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト

下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。

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