トヨタのタイ法人は2025年3月24日、「バンコク国際モーターショー2025」で、アジア・中近東市場向けに展開される専用設計の「ヤリス」を出展しました。

【画像】超カッコイイ！ トヨタ最新型「ヤリス」を画像で見る（55枚）

　このヤリスは、日本仕様とは異なる設計思想で開発されたモデルで、日本で販売されている「ヤリス」とはボディサイズや仕様が異なります。

　日本仕様のヤリスが全長3950mm×全幅1695mm×全高1495mmであるのに対し、アジア・中近東仕様は全長4160mm×全幅1730mm×全高1500mmと、ひと回り大きな設計で、広い室内空間を実現しています。ホイールベースは共通で2550mmです。

　パワートレインについても両モデルで違いがあります。日本仕様のヤリスには、最高出力120PS・最大トルク145N・mを発揮する1.5リッター直列3気筒エンジンや、ハイブリッド仕様（エンジン：最高出力91PS・最大トルク120N・m、モーター：最高出力80PS・最大トルク141N・m）が設定されています。

　一方、タイ仕様のヤリスは、最高出力92PS・最大トルク109N・mを発揮する1.2リッター直列4気筒エンジンを搭載し、トランスミッションにはCVTを組み合わせる構成となっています。

　タイ仕様のヤリスは、2023年3月9日に改良を受けた最新仕様が販売されています。

　エクステリアは「Refined & Energetic（洗練と躍動）」をテーマに、トヨタの最新デザイン言語である「ハンマーヘッドデザイン」を採用。日本仕様よりもスポーティで迫力のある印象に仕上げられています。

　内装はブラックを基調に、9インチの大型タッチディスプレイをインパネ中央に配置。アクセントにレッドやオーキッドブラウンの加飾が施され、高級感のあるモダンなインテリアを演出しています。

　安全装備面でも充実しており、「トヨタセーフティセンス」に加え、「ブラインドスポットモニター」や「リアクロストラフィックアラート」、「アラウンドビューモニター」などの先進装備を搭載し、高い安全性を確保しています。

　価格は55万9000バーツ（1バーツ＝4.42円の為替レートで約247万円）から。「スポーツ」「スマート」「プレミアム」「プレミアムS」の4グレードが設定されています。

　なお、同会場では「カローラアルティス」や「カローラクロス」「フォーチュナー」「ハイラックスチャンプ」「ハイラックスレボ」「ヴェロズ」「ヤリスエイティブ」など、トヨタが展開する多彩なラインナップが展示されており、同市場における同社の幅広い展開を印象づけました。