1000万円超えの「どこでも高級キャンプ場!?」 100万円台からもある人気キャンピングカーは国産・海外で何が違う?
最近、キャンピングカーの人気が高まっていますが、実際にはさまざま種類が存在します。また、購入を検討する際には、価格や駐車場などの条件もありますが、現在の日本ではどのような種類がラインナップされているのでしょうか。
アウトドアブームで人気のキャンピングカー、国産車と輸入車の違いは?
昨今では、アウトドアや車中泊の人気が続いていますが、新型コロナウイルスの流行以降は、密を避けられるキャンプやBBQなどの関心も高まっています。
その影響を受けて、キャンピングカーにも注目が集まっています。キャンピングカーにはそれぞれ国産車と輸入車がありますが、どのような特徴や違いがあるのでしょうか。
全国のキャンピングカー販売業者などで構成される日本RV協会では、キャンピングカーユーザーや業界の動向を毎年調査しています。
最新版となる「キャンピングカー白書2021」によれば、国内のキャンピングカーの保有台数は増え続けているといいます。
2012年は8万500台、2014年は8万9800台だったキャンピングカーの保有台数は、2016年には10万400台と、10万台を超え、2020年の保有台数は12万7400台と、前年比106.7%の増加。
また、新車のキャンピングカーの生産も好調で、2020年には国内生産台数が前年115.3%となる7434台を記録するなど、コロナ禍によるアウトドアブームの影響で好調な様子がうかがえます。
現在のキャンピングカーの状況について、RVランドの広報担当者は次のように話します。
「新型コロナウイルスの影響で、キャンピングカーに注目されるお客さまは増えています。
ファミリー層からの問い合わせがやはり多いですが、仕事をリタイヤされた年配層からの照会も増えた印象があります」
そんな販売好調なキャンピングカーですが、国産車や輸入車などさまざまなタイプがあります。
国産車では、トヨタ「ハイエース」などのワンボックスバンをベースにベッドやキッチンなどを装備した「バンコン」タイプが人気となっています。
また、本格的なキャンピングカーでは、トヨタ「カムロード」をベースにした「キャブコン」タイプがあり、キャブコンはバンコンよりもさらに広い居住空間を備えているのが特徴です。
日本独自のキャンピングカーとしては、日産「NV100」など軽の商用バンをベースにしたものも存在。
室内の広さや乗車定員など、軽自動車ならではの制限もありますが、100万円台からという比較的手頃な価格と維持費の安さなどメリットも多くあります。
一方で、輸入車ではイタリアのフィアット「デュカト」をベースにしたキャンピングカーが多く販売されています。
デュカトは一般には馴染みがない車種ですが、日本でいえばハイエースのような存在の商用車です。
駆動方式は、国産キャンピングカーがトラックやバンをベースにしたFR(後輪駆動)方式なのに対して、デュカトはFF(前輪駆動)方式を採用しています。
FFの場合は、後輪を駆動するプロペラシャフトなどが不要になることから、キャビン部分の設計の自由度が高くなり、床を低くできるので使い勝手の面でも有利です。
実際に海外では、あらかじめキャンピングカーとして架装することを前提に、シャシだけでの販売もおこなわれています。
キャンピングカーの国産車、輸入車のそれぞれのメリットについて、前出の担当者は次のようにいいます。
「国産車のメリットは、メンテナンス費用を含めた維持費が輸入車より抑えられる点です。
一方、輸入車は国産車よりもパワフルなエンジンが搭載されていたりと、動力性能に余裕があり、底床で使いやすいことなどが挙げられます。
その反面、輸入車ということもあり価格は高めで、ハイエースをベースにしたモデルが700万円台からなのに対し、デュカトは1000万円以上からとなっています。
いずれにしても乗用車よりは高価であることには変わらないので、じっくりと装備などを楽しみながら検討していただくことをおすすめします」
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。