2021年にフルモデルチェンジとなるトヨタ最大級のピックアップトラック「タンドラ」は、同年6月にエクステリアデザインが公開されて大きな話題を呼びました。
　
　そうしたなかで、ハイパーカーメーカーのヘネシー・パフォーマンス・エンジニアリング（以下ヘネシー）は、同社が世界最強と豪語するピックアップトラック「マンモス1000 TRX（以下マンモス）」の生産を開始したと2021年6月23日に発表しました。

　マンモスとはどのようなクルマなのでしょうか。

　ヘネシーはアメリカ・テキサス州を拠点とするハイパーカーメーカー。

　過去には0-300km／ｈ加速を13.63秒で達成しギネス世界記録を打ち立てた「ヴェノムGT」や1013馬力を発揮する「カマロ エクソシスト」など超高出力、高トルクのクルマを生産してきました。

　2021年で創業30周年を迎え、今までに1万2000台以上の車両をデリバリーしています。

　そんなヘネシーが今回新たに生産を開始したマンモスは最高出力711馬力のダッジ「ラム1500TRX」をベースに高性能化を施したモデルです。

　エンジンはダッジ「チャレンジャー ヘルキャット」の6.2リッターV型８気筒スーパーチャージドエンジンを搭載、これにハイフロー2.65Lスーパーチャージャーやフューエルインジェクター、ハイフローインダクションシステムなどを取り付け強化することで最高出力1026馬力、トルク1313Nmを発揮。

　0-96km／h加速は3.2秒、1／4マイル（402m）を11.4秒で走るスペックを持ち、ヘネシーはマンモスについて「世界最速かつ最強のピックアップトラック」であると説明します。

　ボディサイズは全長5810mm×全幅2090mm×全高1970mmで乗車定員は6名、1043kgを超える積載量と3492kgを超える牽引力を持ちます。

　マンモスについてヘネシーCEOのジョン・ヘネシーは、次のようにコメントしています。

「マンモスは、ヘネシーがこれまで生産してきた中でもっともパワフルなピックアップトラックです。

　ラム1500TRXは、すでにどの自動車メーカーのピックアップよりも高い馬力を誇っていますが、マンモスはパフォーマンス、スタイリング、オフロード性能のさらなる向上により、もっとも手強いピックアップトラックとなりました。

　なぜ1000馬力のピックアップトラックが作ったのかって？ それは、『できるから』です」

　マンモスには3種類のグレード、ベースグレードとそれにバンパーなどの外装パーツを取り付けた「オフロードステージ1」、ステージ1のタイヤサイズを大きくし折り畳みステップなどを取り付けた「オフロードステージ2」があります。

　価格はベースグレードで15万ドル（約1660万円）、すでに限定生産200台のうち100台を受注しています。