「ペダル踏み間違い加速抑制装置」で暴走事故が減る? 高齢者だけでなく若者も装着すべき理由
最近、装着車が増えている「ペダル踏み間違い加速抑制装置」は、発進時のペダル操作ミスによる被害を最小限に抑えることができる先進安全装備のひとつです。このペダル踏み間違い加速抑制装置は高齢者だけでなく65歳以下のドライバーにも必要なものなのでしょうか。
ペダル踏み間違いによる事故は年間3000件以上も発生している
最近、「ペダル踏み間違い加速抑制装置」を装着するクルマが増えています。「踏み間違い防止装置」や「急発進防止装置」などとも呼ばれますが、これはおもに発進時にドライバーのペダル操作ミスをクルマが判断し、衝突の被害を最小限に抑える安全装備です。
このペダル踏み間違い加速抑制機能を含む「衝突被害軽減ブレーキ」は、その重要性から2021年11月以降の新車には装着が義務化されることになりました。
しかし、すぐに新車に買い替える人ばかりではないので、街を走るクルマのすべてに衝突被害軽減ブレーキが搭載されるわけではなく、そこで最近ではペダル踏み間違い加速抑制装置が後付けキットとしてさまざまな車種に取り付けられるようになっています。
しかもこの後付けキットは、65歳以上のドライバーの場合は「サポカー補助金」の対象となり、補助金が出ることで思ったより安く装着できるというメリットもあります。
アクセルとブレーキのペダルの踏み間違いによる事故は減少傾向とはいえ、いまだに数多く発生しています。実際、どれくらいペダルの踏み間違いによる事故が起こっているのでしょうか。
交通事故のデータを収集・分析する公益財団法人「交通事故総合分析センター(ITARDA)」のレポートによると、「ペダルの踏み間違い」による死傷事故の件数は、2010年の6328件から2019年では3845件と約4割減少しています。
この減少傾向は、2008年にスバルが先鞭をつけた「アイサイト」をはじめとする衝突被害軽減ブレーキ搭載車の普及や、ペダル踏み間違い加速抑制装置装着車も増加していることが関係しているようですが、それでもペダルの踏み間違いが原因とされる事故は1日約10件のペースで発生しているのです。
政府は高齢運転者向けの施策として、衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い加速抑制装置など先進安全技術の装備を搭載したクルマには補助金が支給される「サポカー補助金」を実施。しかし原則65歳以上のドライバー限定となっており、65歳未満のドライバーに対しては支援策がない状況です。
しかしITARDAのレポートによると、ペダルの踏み間違いによる死傷事故は高齢者だけでなく若年運転者、つまり運転歴の短い初心者の割合も高いと報告されています。
しかも事故発生場所は、一方通行や対面通行でも中央線が引かれていない道路や駐車場で多く、直進や発進時に単独で起こす傾向があるといいます。
ペダルの踏み間違いのおもな原因として、「単純な踏み間違い」「気づくのが遅れパニックで踏み間違い」「サンダルなどの不適切な状態の履物で滑るなどの操作ミス」「新車や代車などの慣れないクルマによる操作ミス」などが挙げられます。
これらの原因は高齢者だけでなく初心者ドライバーの特徴に当てはまっており、若い人でもペダルの踏み間違いは起こしやすいということがわかります。
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衝突被害軽減ブレーキとペダル踏み間違い加速抑制装置はどう違うのでしょうか。
車載されるカメラやセンサーにより前走車や周囲の壁などを認知し、速度とアクセル開度などをクルマが検知して警告音などで知らせブレーキ操作も自動でおこなうというのは両車で同じですが、車速が50km/hでも作動し、できる限りぶつからないように完全停止までするのが衝突被害軽減ブレーキです。
それに対して、おもに発進時でのペダル踏み間違いを想定し10km/h以下で警告音と加速の抑制をするのがペダル踏み間違い加速抑制装置です。
ペダル踏み間違い加速抑制装置はブレーキと間違えてアクセルを強く踏み込むと、警告音とともに5km/hを超えないように抑制。ただし衝突被害軽減ブレーキのような高度な制御は備わっておらず、完全停止もしません。
それでも、メーカーオプションとしてしか装着できない衝突被害軽減ブレーキと違い、機能が限定されるとはいえ、ペダル踏み間違い加速抑制装置が多くの車種で後付け可能になったのは非常に喜ばしい状況だといえます。
現在では全車種とまではいきませんが、国産メーカー全社が後付けキットを発売しており、社外メーカーからもカー用品店を通じて後付けキットが販売されています。
まだ踏み間違いだと・・・
自分には嘘は通用しません。
飯塚幸三のせいでくだらん装着が標準化された。
逮捕もされず。こんなくだらん装着などいらんわ
ー。