公道最速トヨタ「ハイエース」が林道全開! ポルシェより速い? 本気仕様の最強バンとは

インプやデルタ、ランタボなどがライバル!? ハイエースの実力はいかに

 今回エントリーしているオープンクラス、ライバルは往年の名車。スバルの初代「インプレッサWRC」と戦ったランチア「デルタ」や、1970年代のモンテカルロラリーで大暴れしたポルシェ「911」、全日本ラリーの勇者三菱「ランサーEX1800ターボGT(通称ランサーターボ)」等々。

 少し旧型になったものの、車重1200kg以下で200馬力以上あるクルマばかり。

 本来ならノーマルエンジンのハイエースで戦える相手とは思えない。なのにSS2を終えてみたら、9台中4位。

 登り坂で失った時間を考えたら、小型軽量のロータス「エラン」と戦えるくらいのタイムを出せそうな感じ。皆さんがイメージするよりコーナー速いのだった。

 新しく投入したダンパーはチームで開発したニューバージョンとなり、フロントがオイル量の多い単筒式。リアはリザーブタンク付き。

 驚くほど乗り心地良いのに、表面の舗装が剥がれてガタガタになってる道を思い切り攻めても見事に車体の動きを抑えてくれる。前後の荷重や左右方向のGもキッチリとコントロール出来てしまう。

 後輪は内側輪が浮いたりハネたりするものの「おりゃ~っ!」と強引にねじ伏せて走って行ける。

新しく投入したダンパーはチームで開発したニューバージョン。リアはリザーブタンク付き
新しく投入したダンパーはチームで開発したニューバージョン。リアはリザーブタンク付き

 見た感じコケそうな雰囲気のハイエースとあり、最初は注意深く走っていたものの気がつくと全開につぐ全開。すんごく楽しんでいた。

 見てくれと全然違っておりコントローラブルなのだった。これでパワーあったら上弦と戦えるかも。

 皆さんから「怖いでしょう」と聞かれるハイエースだけれど、2戦を終え自信を持って「楽しいですよ!」と答えられるようになった。

 SSだけでなくリエゾン(競技区間まで移動)で街中を走っていても楽しい。

 次なる新兵器はエンジン(耐久性重視の制御になっているのでECUチューンでパワーアップ可能)とブレーキ。次の戦いが楽しみです。

 なお、SS3は途中でコースアウトしたクルマが居て途中3分くらい待たなければならずフルアタック出来ませんでした。次戦は2021年8月20日の秋田県です。

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Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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2件のコメント

  1. うるせえDQNが。

  2. ハイエースでスピード出しても大丈夫だと勘違いして、真似して仕事中に事故る人が増えない事を祈ってます。

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