日産、「スカイライン」など国内向けセダンの開発終了? 中国・米国で爆売れのセダンはどうなる?
中国に続くセダン市場を持つアメリカではどうなのか?
では中国に次ぐ世界第2位の市場。アメリカではどうでしょうか。
第一四半期(1月-3月/Q1)のセダン車種販売台数を2020年と2021年で比較してみましょう。
●アメリカンでのセダン車種販売台数
1:トヨタ「カムリ」7万8151台(2021年Q1)/ 7万7188台(2020年Q1)
2:トヨタ「カローラ」7万2520台/6万9214台
3:ホンダ「シビック」5万5903台/6万3944台
4:ホンダ「アコード」4万6591台/4万7125台
5:日産「セントラ」3万7238台/2万3879台
6:日産「アルティマ」3万2016台/4万7346台
7:コルベット「マリブ」2万6987台/3万5284台
8:ヒュンダイ「エラントラ」2万6093台/2万5745台
9:キア「フォルテ」2万4850台/2万2359台
10:テスラ「モデル3」2万3110台/4万4500台
(出典:goodcarbadcar.net)

見事にトヨタ→ホンダ→日産と日系メーカーが仲良く各社2車種ずつ1位-6位を独占しています。
アメリカで販売される日産/インフィニティのセダンは日産ブランドとしてはアルティマ/マキシマ/セントラの3車種、インフィニティがQ50/ Q60/Q70の3車種で合計6車種となり、合計販売台数は約24.1万台(2020年)です。
中国には及びませんが日本でのセダン4車種合計5800台からすると約41倍以上もの台数が売れていることになります。
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今回、日本国内向けのセダンに関して「新規開発の中止」という報道が出ましたが、販売台数においてはセダン市場からの撤退もやむを得ない状況です。
しかし、スカイラインは日産そして日本を代表するモデルでもあることから、2020年末に報道されたトヨタの「クラウンのセダン廃止ならびクロスオーバー化」というように、ボディタイプの変更や日産の進める電動化の1車種として、その名が残る可能性は大いにあり得ます。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
































