レザー仕様で高級感アップ! 「本革シート」が似合うちょい古モデル5選
クルマの本革シートはラグジュアリーさを演出するだけでなく、ホコリや花粉を溜め込まないなどのメリットもあります。高級感のある内装でもお買い得な本革シートが似合う中古車を紹介します。
高級感を求めるなら「本革シート」は外せない!
クルマの高級感を一気にアップさせる贅沢な装備として、「本革シート」は古くから採用されてきました。
一般的なファブリック素材のシートと比べてよりラグジュアリーな車内空間になることから高級車や輸入車では人気の装備になっていますが、ホコリや花粉を溜め込まないなどの特性から花粉症対策としても有効だといわれています。
そこで今回は、お手頃価格の中古車で本革シートが似合うクルマを5台ピックアップして紹介します。
●日産「ムラーノ」(2代目)
日産のラージサイズ高級SUVとして人気だった「ムラーノ」は、初代モデルが2002年にアメリカでデビュー。スタイリッシュなデザインに注目が集まり、日本でも2004年から販売を開始しました。
当時はまだ燃費規制も厳しくなく、3.5リッターV型6気筒エンジンと2.5リッター直列4気筒エンジンに4WDを組み合わせたプレミアムSUVとして、時代を先取りした存在でした。
この初代のヒットを受けて、2008年にはひと回り大きくなった2代目が登場。クロームのラジエーターグリル&4連プロジェクターヘッドランプを採用し、かなり個性的なデザインに変更しています。
パワートレインは初代を受け継ぎ、260馬力の3.5リッターと170馬力の2.5リッターの2種類のエンジンと4WD(オールモード4×4i)を用意。全長4825mm×全幅1895mm×全高1730mm(350XV)の大柄なボディを楽々と走らせるパワフルな走行性能もムラーノの特徴のひとつです。
しかし、排気量のダウンサイジングが増えはじめるなど、時代はエコな性能に注目が集まり、燃費の悪い大排気量エンジンを搭載した2代目ムラーノは初代ほどの人気を獲得することができませんでした。
そんな2代目ムラーノですが、燃費性能とちょっと高い税金に目をつぶれば、現代でも通用する走行性能を快適に味わうことができます。
とくに高速道路では抜群の巡航性能を誇り、クロスオーバーSUVのスタイルは、まさにいま流行りのデザイン。ラゲッジスペースは広くありませんが、居住性は大柄な男性が4人乗っても室内は余裕があります。
アメリカンSUVのような味わいを持つクルマだけに、本革シート(3.5リッターモデルに標準装備)がマッチしており、ラグジュアリーな雰囲気を楽しめます。
いまの中古車市場では大排気量モデルが軒並み値を下げており、2代目ムラーノは60万円からとまさにお買い得状態です。お金をかけずにラグジュアリーなSUVを入手することができます。
●トヨタ「ソアラ」(4代目)
ハイソカーの代表格といえるトヨタ「ソアラ」は、1981年の初代モデルからのコンセプトである「その時代でもっとも最先端の技術を結集した美しいクーペ」として、歴代モデルが作られてきました。
なかでも最終型となった4代目(2001年から2005年)は、レクサス「SC」として開発された経緯を持ち、高級クーペとして誕生しています。
全長4515mm×全幅1825mm×全高1355mmというボディサイズに、パワーユニットは280馬力を発揮する4.3リッターV型8気筒エンジンを搭載。
さらに当時としては最先端だった電動格納式ハードトップを採用しており、歴代モデルのなかでももっとも後席が狭いのですが、乗車定員は4名になっています。
これも主要マーケットであるアメリカで「2シーターは売れにくい」との理由から4シーター化した経緯があり、実質は前席2座のための居住空間という、まさに贅を尽くしたクーペといえます。
レクサスブランドで販売されていた「SC」とはエンブレムが違うだけで中身はほぼ一緒。触れる部分にレザーがふんだんに使われているという、最上級のインテリアも注目されました。
そんな贅沢すぎるソアラは現在のニーズから離れていることもあって、中古車なら60万円から100万前後で購入可能です。当時の新車価格が600万円オーバーだったことを考えると、格安で購入できるのは中古車ならではの醍醐味だといえます。
信頼性の高いメカニズムのおかげか10万km以上も走った車両が多いのですが、最終モデルでも2005年式と15年以上前のモデルにもかかわらず現役というのもスゴイところです。
先進安全装備こそありませんが、乗り心地や走行性能、そして何よりオープン&フルレザーというラグジュアリーなインテリアは捨てがたい魅力を放っています。
●スバル「レガシィ B4」(4代目)
1989年に誕生したスバル「レガシィ」。とくに初代の「ツーリングワゴン」は、それまで日本には定着しなかったステーションワゴンに市民権を与え、また2019年に生産が終了した水平対向エンジンの名機「EJ型(EJ20)」を最初に搭載したモデルとして現在のスバルのブランドイメージを構築したモデルでもあります。
そんなレガシィは、ターボエンジンと4WDがもたらす高い性能をステーションワゴンに搭載したことで大人気モデルになりました。
同じパワートレインを採用したセダンモデルは発売当初こそ地味な印象でしたが、スポーツセダンとして徐々に人気を博し、いまでは常識となった「ハイパワーエンジン+4WD」を実現させた「国産GT」という価値基準を生み出しています。
その後スバルは1998年にデビューした2代目でセダンをよりスポーティな「B4」として売り出し、2000年にはポルシェデザイン監修によるエアロパーツを装着した「ブリッツェン」を限定生産モデルとして販売するなど、GT路線を推し進めていきました。
セダン市場の縮小とともに、2020年8月に6代目を最後に国内での販売を終了しています。
レザーシートが似合うモデルとしてオススメなのは2003年に登場した4代目。衝突安全基準をクリアするために、全長4635mm×全幅1730mm×全高1425mmと3ナンバー化されたモデルです。
そのなかでもターボモデル「2.0GT」には倒立式ビルシュタイン製ダンパーを採用するなど、走りをいっそう追求したモデルになっています。
また本革シートもオプション設定され、輸入スポーツセダンに負けない高級感と走行性能の両立を実現。いまでも衰えない魅力を放っています。
中古車としては、ネオクラシックになるほど古くはなく、かといって年数は15年前後前のモデルとあって格安の40万円から50万円という予算で探せます。
とくに6速MTを搭載したモデルは価格も高めながら、エコ性能を競う前の速さを追求した時代を色濃く反映したスポーツモデルとして人気があります。オプションの本革シート装着モデルなら迷わず狙いたい1台です。
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