なぜ突然「睡魔」はやってくる? 「高速道路催眠現象」って何? 突然眠くなる理由とは
運転中の睡魔に襲われて意識が飛んでしまい、ひやりとした経験があるのではないでしょうか。なぜ突然睡魔が訪れるのか、そして対処方法があるのでしょうか。
運転中、睡魔に襲われる、そのメカニズムは?
クルマの運転中、意識がもうろうとしたり、睡魔に襲われることがあります。
恐らくクルマを運転したことがあれば大体の方が体験したことのある現象ですが、どのような対処方法があるのでしょうか。
運転中の睡魔に襲われて意識が飛んでしまい、ひやりとした経験があるとおもいます。一瞬の気の緩みが大きな事故につながる可能性があります。
交通事故総合分析センターによる「交通統計報告2018年度版」によれば1日のうちで交通事故が発生しやすい時間帯は午後4時から5時で6万7628件、その次が午前8時から9時で6万2438件となっており、朝夕のラッシュ時で交通量が多い時間帯に多く発生していることがわかります。
また、国土交通省自動車局によれば、居眠り運転による事故が発生する時間帯は午前4時から5時にピークを迎えて徐々に低下していきます。
その後、午前11時から上昇し始め、午後3時に再びピークを迎えるなど、居眠り運転による事故はラッシュ時よりも交通量が少ない時間帯に増加する傾向があるようです。
早朝の時間帯に居眠り事故が多いのは、自分では目が覚めているつもりでも、まだ頭や身体が完全に起きておらず、気がついたら居眠り運転になっていたというケースが多いといえます。
健康情報を発信するテルモ体温研究所によると、人間の体温サイクルは早朝がもっとも低く次第に上がり、夕方がもっとも高くなります。
とくに早朝、昼食後の睡魔に抗うのはなかなか難しいですが、そういった傾向があることを知っておくだけでも、睡魔への対応は変わってくるかもしれません。
また、高速道路などの速度域が高く単調な運転が続く際に睡魔に襲われることを「高速道路催眠現象」と呼び、NEXCO各社などが危険性を訴える啓蒙活動をおこなっています。
長時間かつ長距離を走行する場合、休憩時間を除いては手と足をわずかに動かすくらいとほとんどが同じ姿勢を取っているためにドライバーを睡魔が襲います。
このような睡魔に対する対策として、高速道路などでは音や振動でドライバーに危険を知らせるという施策が取られています。
本線上の路肩側部分の白線には、一定の間隔で凹凸を付けることでドライバーに振動を伝えているほか、白線外側のアスファルト舗装には、進行方向に対して垂直に掘られた溝(ランブルストリップス)が連なっている場所があり、「ブーン」という音と振動でクルマの車線はみ出しを警告しているのです。
そのほか、NEXCO各社ではホームページやSA/PAでのポスターなどで「ロングドライブによる疲労・眠気のため、居眠り運転となる可能性があります。2時間おきに休憩をとるのが重要です」と呼びかけています。
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