ベントレー「ベンテイガ」V8モデルにスポーティを極めた「S」誕生! ラグジュアリーSUVのさらなる挑戦
ラグジュアリーSUVを再定義したベントレー「ベンテイガ」に、ワインディングロードをさらに楽しく走行できる「ベンテイガS」が誕生した。
「ベンテイガ」V8モデルにスポーティモデルがラインナップ
2021年5月25日、ベントレーはベンテイガシリーズに俊敏でスポーティな走りにフォーカスした新型「ベンテイガS」を設定することを発表した。ベンテイガSは、英国内でのデザインとエンジニアリングを経て、クルー本社のカーボンニュートラル工場にて製造される。
2020年6月に発表されたV8モデルの「ベンテイガ」と今回発表されたベンテイガSの大きな違いは、サスペンションのセッティングだ。また、外観も専用ホイールが奢られるなど、見た目でもすぐに判別できる。エンジンの出力には変更はない。ではさっそく、ベンテイガSの変更点を中心にみてみよう。
●550馬力を俊敏な動きに
ベンテイガSはスポーティな性能を強化したモデルに与えられる「S」の称号に相応しく、アクティブロールコントロールシステムのベントレーダイナミックライドを標準装備するほか、シャシの「スポーツ」モードが強化されるなど、魅力的な走りが一段と高められている。
スポーツモードでは、エアサスペンションの減衰力が15%増加し、エレクトロニックスタビリティコントロールとベントレーダイナミックライドに採用されたスポーツモード専用のチューンによって、ステアリングフィールとターンインレスポンスが向上し、ボディロールが一段と減少している。
また、ベントレーのトルク・ベクタリング・バイ・ブレーキもチューニングが見直された。コーナー入口で内側後輪に軽くブレーキをかけてフロントアクスルのターンインをよりシャープにすることで、レスポンスが向上している。
さらに新設計のスポーツエキゾーストが標準装備される。排気をスムーズに流すプライマリーパイプとセカンダリーパイプを採用するとともに、サイレンサーにある孔の数を減らして特性と流量を高め、よりパフォーマンス重視のフィーリングを実現している。
●スポーティを体現したエクステリア
ベンテイガSのエクステリアは、ブライトウェアをすべてブラックで統一し、ブラックのドアミラーとブラックペイントのサイドシルが装備される。さらにヘッドライトと楕円形テールライトに施されたダークティント処理や、バンパーロアグリルに新たに採用されたハイグロスブラックが、エクステリアをさらに引き締めている。
大型化されたリアスポイラーは高速走行時の空力安定性を向上させるだけでなく、伸びやかなルーフラインを形成し、楕円形を分割したようなデザインでブラックペイントのスポーツエキゾーストとSモデル専用のエクステリアバッジと相まって、統一感が演出されている。
新設計22インチホイールはベンテイガS専用となる。「鎌」のように見えるスポークが左右で逆のデザインとなっているため、どちらの側でも「鎌」が同じ方向を指しているのが特徴だ。
ホイールの仕上げ方法は標準設定のシルバーペイント、オプションのフルグロスブラックとブラック&ブライトポリッシュの3種類。なかでも、ブラック&ブライトポリッシュは非常に手間がかかり、最初にリムをセラミックで研磨、次に光沢のある部分をカバーしてグロスブラックペイントを塗布、最後に手作業で研磨して仕上げるという凝りようだ。
●ベンテイガSに与えられた特別なキャビン
キャビンのカラースプリットには、V8エンジン搭載のベンテイガで初めてアルカンターラが導入されることになった。導入箇所はシートクッション、バックレストセンターパネル、ギアレバー、ステアリングホイール、アッパートリム、ヘッドライニングだ。
フルーティングパターンを採用した新デザインのシートは4人乗り、5人乗り、7人乗りのどの仕様でも装備可能となっている。
ベンテイガSであることがすぐに分かるのは、シートのバックレストに刺繍された「S」のモチーフ、乗降時に点灯するベンテイガS専用トレッドプレートなどであろう。
完全にデジタル化されたドライバーインフォメーションパネルは「ベンテイガスピード」と共通となり、ハイエンドのクロノグラフをイメージしたグラフィックメーターが表示されることになった。
表示項目はドライバーがカスタマイズ可能で、エレガントなグラフィックスを使ったリアルタイムのライティングエフェクトも魅力的だ。
高解像度スクリーンの表示レイアウトは「クラシック」または「エクスパンデッド」の2種類から選択可能。クラシックビューではトラディショナルな丸形のスピードメーターとタコメーターが表示され、エクスパンデッドビューでは右側のメーターに代わり、マップとメディア情報が拡大表示されるようになっている。
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ベンテイガSの日本での車両価格は、2690万円(消費税込)となり、デリバリーは2022年第1四半期を予定している。
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