VWの高性能電動スポーツSUV「ID.4 GTX」欧州で受注開始! 日本上陸はいつ?
独フォルクスワーゲン(VW)は2021年5月19日、VW初となるフルEVの高性能モデル「ID.4 GTX」の受注を開始したと発表した。
ドイツでは実質570万円で購入可能
独フォルクスワーゲン(VW)は2021年5月19日、VW初となるフルEV(電気自動車)の高性能モデル「ID.4 GTX」の受注を開始したと発表した。
ドイツでの車両価格は5万415ユーロ(日本円で約670万円)から。補助金として7500ユーロ(約100万円)を受け取ることができるため、実質570万円程度で手に入れることが可能だ。
ID.4 GTXは、2021年4月に世界初公開した電動スポーティモデルで、フロントアクスルとリアアクスルにひとつずつモーターを搭載。VWグループのモジュラー・エレクトリックドライブ・マトリクス(MEB)に基づくデュアルモーター4WDを搭載する最初の1台だ。
モーターのトータル出力は220kW(約299ps)。ID.4ファミリーのフラッグシップとなるGTXは、0-60km/h加速が3.2秒、0-100km/h加速は6.2秒、最高速度は180km/h(リミッター)という実力を誇る。バッテリー容量は77kWhだ。
標準で「ビークルダイナミクスマネージャー」を装備。これにより電子制御式ディファレンシャルロック「XDS」やアダプティブシャシコントロールを統合制御し、さらに4WDシステムやブレーキ制御と密接に連携することにより、あらゆる状況下でドライビングダイナミクスと安定性が向上するという。
エクステリアデザインの特徴としては、デイタイムランニングライトを構成する3つのハニカムエレメントが挙げられ、停止したときにもスポーティなキャラクターを表現すると同時に、「ゴルフGTI」との共通性も確立。新デザインのバンパーに加え、X字のブレーキランプを備えた3D LEDテールライトクラスターが、ID.4 GTX専用デザインとなる。
また、ボディはルーフとリアスポイラーがブラック、ルーフフレームバーはアンスラサイトに塗り分けられ、後輪駆動モデルとは異なる存在感を放っている。
インテリアでは、ダッシュボード上部などにサステナビリティを象徴するX-Blueのダークカラーを採用。また赤いステッチの入ったシートもアクセントになっている。さらに、ステアリングホイールやシルパネルトリム、フロントシートのバックレスト上部には「GTX」のロゴが入れられている。
VWブランドのセールス&マーケティング担当取締役のクラウス・ゼルマー氏は「ID.4 GTXは、GTXというラベルの下での最初の全電気式高性能モデルです。それは運転の喜びと実用を提供します。ID.4 GTXは、GTIと同じくらいスポーティで、SUVと同じくらい快適で、ID.ファミリーの他のメンバーと同じくらい持続可能です。GTXにより、私たちは『ゼロへの道』をもう一度加速し、2050年までにVWは純カーボンニュートラルを実現します」とコメントした。
VWは2030年までに、欧州でのピュアEV(BEV)販売比率を70%に引き上げるという目標を掲げており、2021年にはBEVとPHEVを合わせて、約45万台を販売する予定だという。
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今回、欧州で注文が開始されたID.4 GTXの、日本での導入はいつになるのだろうか。
フォルクスワーゲングループジャパン(VGJ)は、ID.ファミリーの日本上陸は2022年以降を予定している。まずはコンパクトモデル「ID.3」から日本市場に導入する予定で、コンパクトSUVタイプのID.4、およびスポーツモデルのID.4 GTXはそれ以降になりそうだ。
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